車って始動直後はエンジンが冷えているのでしばらくは暖機運転が必要ですよね?エンジンが冷えているor暖まっている、これを一般的にはエンジンクーラント(冷却水)の温度で判断します。しかしそこで「じゃあ一体何度から”エンジンが暖まった”と言えるのか?」という疑問が起こります。
最近では冷却水の温度を表示する水温計が備わっていない車があります(私のマツダ・アクセラもそう!)
そのような車は冷却水が”ある一定の温度”まで上がったら消灯する簡易的ランプが水温計に取って変わって付いています。
このランプが消えたらエンジンが暖まったのか?というさらなる疑問から、私のアクセラで何とか水温を把握できないかと思い調べてみました。本当は水温を知りたいもう少し込み入った事情があるのですが…
水温を知りたい込み入った理由
私のアクセラはディーゼルエンジン。ちょい乗りを繰り返すとエンジンに煤が溜まって不具合を起こすマツダのアレです。購入当初は長距離しか乗らないから良いべーと思ってたのですが、最近になって車通勤を始めてしまいました。
自宅から職場までは片道約30分。ちょい乗りに該当するかギリギリなところです…その30分の中でいかに「煤を出さず且つ生成された煤を消化できるか」という目安を知るためにエンジンの暖機具合が必要だと思ったのでした。
簡単な話、エンジンが暖まっていないうちにアクセルを踏むと湿った煤がエンジンにこびり付いてしまうので、暖機を終わらせてとエンジンを回し気味にのって煤をカラッカラにしてやろうということです。そのためにエンジンを回してもいい目安を知りたかったんですね~。
ね、込み入ってるでしょ?そうでもない?
外部メーターを取り付けると水温を知ることができる!
日本の「PIVOT(ピボット)」という会社から水温計が発売されていることが分かりました。ダッシュボードとかAピラーに装着する外付けのメーターですね。外部メーターってのはアクセルを踏むとピョンピョン動くブースト計みたいなものしか無いと思ってました。
おおう、カッコいい…
これはPIVOTのDUAL GAUGE PRO(OBD2 / センサー)という製品で、アナログ部がブースト計、デジタル部が水温・油温・電圧を表示できるものです。私は「水温が分かるならこれでいいんじゃね?しかもブースト計もついてっから針ピョンピョンよ!カッケー!!」とか思ったんですがこちらの製品
¥28,000(税別)
も、するんすよね…水温だけ分かればいいとか言ってる輩にはちょっと手が伸ばしにくいお値段。おまけに私は取り付けもお店にお願いしようと思っているので、この価格+工賃がかかって最終的に四万円近くするんじゃないかなーと予想。んー、キビシイ。
OBD2接続ってなんだ?
PIVOTのサイトを眺めていて「メーターはOBD2コネクタへの簡単装着」という文言に目が止まりました。OBD2ってなんぞ??
OBD2とは
On-board diagnostics second generationの略で、車に取り付けられたコンピュータが車の不調を感知してそれを記憶する仕組み。車に関する色んな情報を持っている。
というものだそうです。前述のPIVOTのDUAL GUAGE PROはこのOBD2からの信号を読み取ってそれを表示していて、水温・油温・電圧それぞれにセンサーのコードを引っ張らなくてもいい!という便利モノ。
OBD2コネクタはほとんどの車に備わっていて、私のアクセラもハンドルの下、ボンネットを開けるレバーの横についてました。
PIVOTのメーターを取り付ける場合はここに接続すればOKって感じです。しかし工賃かからずとも水温だけに¥30,000はな〜…とか思ってたら…
ELM327というスキャンツールで水温を取得できる!
OBD2コネクタから情報を取得するアダプタ、これ、スキャンツールって言うんですけど探してみたらAmazonでたくさん売ってました!しかも大体¥1,000〜とお求めやすい価格。
と言う訳でAmazon内を物色していて評判の良かった「ELM327」というスキャンツールを買ってみました。
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¥1,500だったので外部メーターを導入することを考えたらめちゃ安ですね。
あれ、でもちょっと待って。スキャンツールを買ったはいいけどどうやって情報を見るのだ??
スキャンした情報を見るにはAndroid専用アプリ「Torque」を使おう
ELM327はOBD2コネクタに接続すると給電されてスキャンした情報をBluetoothで発信します。この情報をAndroid専用アプリの「Torque(トルク)」で受信して確認します。
ちなみにTorqueには無料の”Lite”と有料(¥425)の”Pro”の二つがありますが、水温や電圧を確認したいだけなら無料の”Lite”で十分です。もし油温とかブースト計、SKYACTIV-D搭載車でDPFの状態を確認したいならPro版を導入しましょう。
※TorqueはAndroid専用アプリなのでiPhoneでは使えません。Android 4.1以上のスマホを用意しましょう
ELM327とTorqueで水温を確認してみよう!
ELM327の取り付け
こちらが今回Amazonで購入したELM327です。
コンパクトな見た目の外箱の通り、内容物はELM327本体と簡単な説明書(日本語)のみのシンプルな構成です。
こちらのビニール袋をベリベリっと剥がしてみましょう。
こんな感じ。16ピンになってます。
これをOBD2コネクタに差し込みます。下の画像は私のアクセラの場合なので、ハンドル右下、ボンネットを開けるレバーの左横にあります。
ここにサクッと装着。ほんと、カチッとか言わないでサクって感じに装着します。荒れた路面を走ってみても外れることはありませんでした。
ELM327本体には電源スイッチとかはないので、コネクタに取り付けた瞬間にパワーON、Bluetooth発信ONとなります。
電源のON/OFFできないし、さらに、OBD2コネクタは常時電源(エンジンを切った状態でも給電される)なので車に乗らない時も付けっぱなしにしちゃうと車のバッテリーが上がってしまうので注意です!
一応、電源ON/OFFできるスキャンツールもあるようです。
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むむっ、アマゾンレビューも上々だしこっち買った方が良かったかな…?
スマホ側の準備
Androidスマホに「Torque」をインストールしましょう。
Torque Lite (OBD2 & Car) ※Google Playストアに飛びます
インストールが終わったらBluetoothをOnにしてELM327に接続します。
Bluetooth機器一覧で『OBD2』というのを探して…
タップして接続!これだけでスマホ側の準備は完了です。
ちなみにELM327接続時でも車載オーディオへBluetooth接続出来ました。Torqueで水温見ながらSpotifyで音楽再生ってのもOKです。
あとはTorqueを起動するだけ!
なんか色々出てきました。Coolantってのが水温ってことですよね。項目がたくさんでよく分かりませんがとりあえずドライブに持ち出して使ってみました!
ELM327とTorqueの動作確認ついでに岩内温泉までドライブ
北海道ローカルなお話でアレですが日本海に面していてアワビが特産の街、岩内町までドライブに行ってきました。目的は露天風呂からのロケーションが抜群の『岩内温泉ホテルグリーンパークいわない』で日帰り温泉と昼飯を食べることです。
岩内温泉はニセコいわない国際スキー場に向かう途中、岩内岳(標高1,086m)の中腹あたりに位置しているので岩内湾が一望できてめっちゃ良いです。おまけにこのホテルグリーンパークいわないは日帰り入浴¥600(安い!)で天然温泉&シャンプーボディソープ完備。
昭和の雰囲気をのこしつつも清掃&設備が几帳面に行き届いた館内はめっちゃ快適(日帰り入浴は15:00で一旦終了し17:00より再開)
野菜ラーメンも普通に美味しいな~(¥820)
しかし後から気づいたのですが温泉ランチセットが¥1,100(入浴券+昼飯)で、しかも今日のメニューはエビフライ定食でした(私の好物…)
茶褐色の温泉を堪能したらばいざ帰路に。
Torqueで水温計を確認してみよう。
スマホを常時点灯にしてこの位置に。シフトチェンジの邪魔もなりません。インパネの水温ランプは約40度で消灯することが分かりました。
しばらく走行すると82度付近で安定。この状態は”エンジンが完全に暖まった”って言っていいんだよね?毎日の片道30分通勤でここまで温度上がるかな~?
※後日試してみたら片道30分では65度(北海道の冬)までしか上がりませんでした…ションボリ
帰宅後、ELM327は付けっぱなしだとバッテリーが上がってしまうので、取り外してコンソールボックスにしまっておくことにしました。
ELM327はかなりオススメ!
車に乗るたびに毎度毎度装着してるけど意外と手間じゃなかったりします。ちょっと水温・電圧が見たい…という方は外部メーター取り付けるより圧倒的にコストが安いOBD2スキャンツール「ELM327」とAndroidアプリ「Torque」の組み合わせ、オススメです!
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