ワシントンの観光を終えていよいよ旅のメインとなる『移動』の始まりだけどその前に…ガソリンを入れなくちゃならない!アメリカでの初めての給油である!
ホテルを出発し1分程走ったところにガスステーション(アメリカではガソリンスタンドとは言わないらしい)がある。
アメリカは基本的にセルフ給油で、クレジットカードでの支払いなら給油機にカードを挿入してZip-Code(郵便番号)を入力するだけで支払いが完了できる。が、日本で発行されたクレジットカードはこのZip-Codeが登録されていないので支払いは給油機のみでは完了できない。なのでガスステーションに必ず併設されているコンビニのレジで支払いをしなければなりません。
早速給油だ!って、予習してたのとなんか違う…
…と、言うことを事前に調べていたので、給油機前に車を乗り付け支払いのためレジに向かった。ネットで予習した『なんばーすりー(給油機の番号)、ふぃるあっぷぷりーず(満タンでお願いします)』と言うと
店員『ペラペーラペラペーラ(よく分かんない)Thirty? Forty?』
と、言う。え?なに?どういうこと?
『あ、あいうぉんとぅふぃるあっぷ💦』と言うが想像するリアクションとは何か様子が違う…しばしの沈黙。しかしハッと気づく
脳内(数字のことだよな…さんじゅう…よんじゅう……あ、もしかして給油したい金額を聞いているんじゃないか!?それだ!!ピコーン💡)
私『ふぉーてぃぷりーず』キリッ
給油できた!
という一悶着を終えレジから振り返るとめっちゃ人並んでた(汗)申し訳ございません!!
ちなみに今回の給油では40ドル分お願いして実際の給油量は25ドル分程度だったので余りの15ドルはどうすんだ?と思ったが『まぁいいや』と帰国してから各ガスステーションの請求を確認してみたら、ちゃんと入れた分だけで請求されていた。しかし現金で支払う場合については返金してもらいにレジに戻る必要がある。
今回アメリカでガソリンを入れて学んだことは
・身分証(パスポート)の提示はカリフォルニア州だけ
・インディアナ州とネバダ州の一部のガスステーションでは給油機でクレジットカードが使えた(Zip-Codeすら入力してない)
・高速道路添いのガスステーションはだいたい24時間営業
・『Thirty』はかなり発音を意識しないと通じないw
それからこのトヨタ・4ランナー。ガソリンの給油口をどうやって開けるのか運転席周りでレバーを探すが見当たらず。四苦八苦していたらなんと『手動』であった。車によってこの辺のルールも違うのね〜。
ワシントンを出発
燃料タンク満タンでこれで安心してワシントンを出発できる。今日の宿泊はワシントンより西へ約700km、オハイオ州の州都コロンバスとした。
ガスステーションを後にし、インターステート270号線でメリーランド州へ突入する。ワシントンを出発してから約1時間後…
昼食を取るため高速道路を降りてショッピングモールへ立ち寄った。さて何を食べようかしらね…
ドドン!
敷地内で一際目立つ(日本人にも馴染みがあるから目に留まるんだな〜)マクドナルドで食べる事にした。この旅始まって以来初めての飲食店での食事である。ドッキドキ!
〜入店〜
『俺たちみんなビッグマックが欲しいんだ!』的な事を言った(気がする)が、すかさず店員がペラペラと何か聞いてきたが全く聞き取れなかった…
少しだんまりな時間が流れたが何とかハンバーガーとドリンク(紙コップだけもらって飲み物はセルフサービス)を買うことが出来た。ポテトの注文が出来なかったのが残念だなぁなんて話していたが
なぜかポテトが付いてた。現地ではハンバーガーとの抱き合わせがデフォなのか定員が気を利かせて付けてくれたのかは謎w
ビックマックは相変わらず美味しいです。
飲み物をおかわりしてさらにカップに飲み物をたんまり仕込んでからマクドナルドを後にする。
さらに約2時間走ったPM5:31、この日最後の給油をした。フレンズビルという小さな田舎町のガスステーションだ。
レジのおっさんの訛りが半端なかった…入国審査官の英語もキツかったがこちらはもっと聞き取りづらい。それでも単語をピックアップし支払いを済ますことが出来た。
日が傾き始め気温も徐々に下がる。標高が上がると路肩に雪が現れるようになった。車には温度計が装備されているが表示が華氏なので我々には分かりづらい。摂氏に換算するとマイナス1度付近だったように覚えている。
コロンバスにはPM9:00前には入ることができた。
オハイオ州コロンバス到着
コロンバスはオハイオ州の州都で人口約70万人の大都市だ。日本人も多く住む治安の良い街のようである。今日の晩飯には特大ハンバーガーが評判(トリップアドバイザーで調べた)の『Thurman Cafe』で食べることにした。店の前の路肩に駐車し入店。店は混雑していて受付の兄ちゃんに少し待つよう言われた。愛想が良くて好印象。観光客慣れしているのだろうと思った。
10分も待たないうちに席に案内され、辺りを見渡すと木材をふんだんに使った暖かみのある内装で、壁にはたぶん有名などこかの誰かのサインで埋め尽くされており人気店なのだなぁと分かる。
とてもフレンドリーな店員にハンバーガー(名前は忘れた)とスプライトを注文した。
さぁ、いろいろやってきましたよ!
でけぇぇぇぇ!!
特大ハンバーガーがやってきた。上下のバンズにはハンバーグの他に大量の玉ねぎやベーコンおまけにチーズもトッピングされていてうわすごいクドそう!と思った。さらに皿の中はフライドポテトで埋め尽くされている。どうやって食べればいいのこれ…?
まぁとりあえず食ってみるべ!パクッ!
とにかくナイフとフォークを使って細かく崩しながら食べるのだ。
余り腹が減っていなかったこともあってか味がよく分からずさらに完食することが出来なかった。残念。いつかリベンジしたい。
Thurman Cafeを後にし、ワシントンからコロンバスまでの移動中にBooking.comで予約をした『Super 8 Colombus West』へ向かう。Super 8はアメリカで一番大きなモーテルチェーンなのだ。
受付は私服の姉さん一人で、大手だからかどうか分からないが対応がすこぶる良い(気がした)。PM10:30にチェックインをし、ダブルベッドのツインルームで休むこととなった。ジャンケンでベッドの割当を決め、私は友人とダブルベッドをシェアすることになった。まぁ良いや。
下着等を洗濯するためコインランドリーを使用した。洗濯から乾燥まで2ドル25セントで、全て25セント硬貨の必要がある(カウンターで両替してくれた)。
洗濯&乾燥を終え眠りに付いたのは深夜1:00であった。本日の走行距離686km。
アメリカ 四日目
今日は昨日に増してたっぷりの移動がメインなので早朝より行動を開始。AM6:00に宿をチェックアウトすると、氷点下何度かまで気温が下がっているようで車には霜がびっしりと張り付いている。
とりあえず今日中にオクラホマシティまで行こうと目的地を設定した。旅程の計画立案当初はカンザスシティへ向かいデンバー(英会話教室の講師がデンバー出身で「ぜひ寄ってね!!」と言われてたので)からフラッグスタッフへ向かうルートを選択していたけどいかんせん今回の旅は時間が無い!なのでデンバーへは向かわず、オクラホマシティまで斜めに向かって走行距離を節約する事にした。
モーテル近くのガスステーションにて給油し、いざ出発!
コロンバスからオクラホマシティまでは約1,450km約13時間の道のり。後部座席の者がワシントンで買い込んだパンとハムとチーズとマヨネーズとマスタードでサンドイッチを作り、これを朝食にと頬張りながら走る(まぁまぁ美味い)。
アメリカっぽ〜い(北海道っぽくもある)、のどかな風景を横目にインディアナポリスへ。
約2時間半のドライブで、
街が見えますよ!
コロンバスからの走行距離は291km、インディアナポリス到着。
インディアナポリスに入る
インディアナポリスはインディアナ州の州都で人口約82万人の大都市だ。インディアナポリスと言えば、インディアナポリスモータースピードウェイで毎年開催されるインディ500マイルレースはF1モナコGPやルマン24時間レースと共に世界三大レースに数えられる程の規模のものでモータースポーツ熱のアツい街なのだ。
このインディアナポリスに入ると道路が5車線に増え、おまけに図体のデカい車達が全てのレーン上を途切れる事なく無く走行しているので結構運転に気を使った。このインディアナポリスの市街を少し抜けた所で本日二回目の給油を行った(AM9:10)。
『あーあ、いちいち支払いのためにレジ行くの面倒くさいなー』とか思いつつ給油機にカードを通してみると
『給油可能?!よっしゃラッキー!!』
ここインディアナ州のガスステーション『Speedway』では日本のクレジットカードを給油機で使うことが出来たのです。このルールの違い、州によるのか会社によるのかは謎。
しかしまぁアメリカは本当にピックアップトラックが多い。みんな一体あの荷台に何を載せるつもりなんだろうか?
このガスステーションでドライバーを私から友人に交代した。
アメリカの高速道路には本当によくタイヤの残骸が落ちている。走行中にバーストして弾け飛んだと思われるビリビリに引き裂かれたタイヤカスが道路の路肩によく見かけられた。サイズから言ってトラックのタイヤだろうが、長距離且つ高速度で移動するタイヤにはかなりな負担がかかるのでしょうね。
セントルイスに入る
インディアナ州を抜けイリノイ州へ入ったところでタイムゾーンが東部標準時から中部標準時へと切り替わり時間が1時間巻き戻った。アメリカではハワイとアラスカ二つのタイムゾーンを除き四つのタイムゾーンがあるのだ。
AM11:36、ミズーリ州セントルイス市に入る。
セントルイスに入り、コロンバスからの走行距離は682kmである。
セントルイスは全米最悪の治安都市の一つと言われている。そんな街は高速道路でさっさと通り抜けるに限る。高速道路を走っているだけでもこの街のヤバさはひしひしと伝わってくる。
廃墟と化した建物のどうやってそこに書いたんだ?と思わせる所にビッシリと落書きがあり何とも不気味。市街に入り高速道路の分岐が妙に入り組んでいて道を間違えたりもした(カンザスシティに行くところだった)が何とか元のルートに修正でき再びオクラホマを目指す。
セントルイスを抜けたところで今日三回目の給油を行った(PM0:05)。
ここでは給油機でクレジットカードが使えなかったので店内のレジにて支払いを行う。が、
私『なんばー”いれぶん”、さーてぃだらーぷりーず』と言うと
店員『Number Seventeen?』
私『(いやいや…)なんばーいれぶん。い・れ・ぶ・ん!!』
店員『Seventeen?』
私『なんでやねん!!(憤怒)』
まぁ最終的には伝わったから良いが。英語に対する自信を無くしました…
ドライバー交代をしつつ先を急ぐ。ドライバーが三人いるというのは何とも心強い。運転、助手席(運転手の監視)、睡眠休憩。四人でも良いが後部座席が狭くなることを考えると三人が丁度良いかもと思った(後部座席で横になって寝られるのが良い)。
ミズーリ州に入る
スプリングフィールド(ミズーリ州の)を超えたあたりで今日四回目の給油(PM4:10)。コロンバスからの走行距離はついに大台を超え1,026km!
給油を終えて少し進んだ所にあるコンビニエンスストアで軽食を買った。
アメリカではアイスコーヒーは売られていないと聞いていたけど、最近スターバックスのボトル入りアイスコーヒーが売られ始めたらしい。ビンにメタル素材のフタだったので『どうやって開けるんだこれ…?』と思ったら普通に回したら開いた。それより今日はここまで何一つまともな食事を取っていない(泣)。
移動は続くよどこまでも〜…
オクラホマシティに入る
PM7:20、オクラホマシティに入る。コロンバスからここまでの走行距離1,459km。
オクラホマで今日五回目の給油をする。ぶっ飛ばしているという事もありトヨタ・4ランナーの燃費は7.5km/Lとあまり良くない。それでもタンク容量が大きいから距離は稼げるが、燃料残量計の針が半分を指したところを目処に給油しているためこのように給油回数が多くなるのだ。
本日の目的地オクラホマに到着した訳である。しかし『なんか時間中途半端だし西側の観光時間増やしたいから夜通し走るか』という事になったw
深夜に当てもなくどこまでも走るだなんて免許取り立ての頃を思い出すなぁ、と、妙に懐古的でモチベーション&テンションが高いまま、このままアメリカ西部、砂漠の闇の深淵へと進行するのであった(私はうしろで寝てたんだけどね)。
テキサス州に入る(まだ走行中)
まだ走ってます。
テキサス州アマリロにて六回目の給油(PM10:51)。コロンバスからの走行距離1,854km。
アメリカ 五日目
日付が変わりアメリカ五日目。ずっと走ってる。大変な一日だ!
ニューメキシコ州サンタ・ローザにて再給油(AM0:36)。コロンバスからの走行距離がついに2,000kmを超えて2,130kmになる。
ニューメキシコからはタイムゾーンが山岳部標準時に変わり1時間巻き戻る。ここのスタンドのレジの兄さん、プロレスラーみたいな体格(筋肉パンパン&スキンヘッド&あごひげ)で背が高くおまけに腕にはタトゥーで『(うわ恐っ!!)』とか思ったけどめっちゃ丁寧で拍子抜けした。
しかしニューメキシコ州からメキシコ系が増え、血気盛ん(イメージ)なラテン系&さっきのレジの兄さんみたいのがゴロゴロ現れるのか…と思うとちょっと身体の奥底がヒンヤリとした。いざフラッグスタッフへ!
の前に
ニューメキシコ州ブエブロ・ロードでまた給油(AM03:00)。コロンバスからの走行距離2,408km。
フラッグスタッフまではもう少し!
AM6:47、後部座席にて目を覚ますと、彼方が薄らと明けてきている。コロンバスを出発してからすでに24時間以上経過。まさか本当に24時間走るとはw
そしてようやく
フラッグスタッフ到着!
AM7:04、目的地のフラッグスタッフに到達した!
コロンバスからの走行距離は
2,832km
なんという旅だ!移動長すぎ!
ちなみに
2,832kmは宗谷岬(北海道稚内市)から佐多岬(鹿児島県大隅町)までの距離より長いようです。1日で稚内から鹿児島まで移動したのか。凄すぎるな。
フラッグスタッフは標高2000メートルに位置する田舎町。グランドキャニオン観光の拠点になる町だ。標高が高いせいか空気が澄んでいて何とも清々しい。冥王星を最初に発見したローウェル天文台もここフラッグスタッフにあり、数々の有名な映画(フォレスト・ガンプ、キャッチミーイフユーキャン等々)のロケ地にもなった。アメリカ旅行中で最も印象の良い町だ。
朝から開いているというカフェにて朝食を取る。
私はなんか良く分からないコーヒーにワッフル、友人二人はなんかよく分からないコーヒーにサンドイッチを注文した。
24時間まともな飯に在り付いていないのだ。さぞかし美味い朝食であろう。
コーヒーでかっ!めっちゃ甘っ!
いやしかし疲れた身体にこの甘さはよいよい…友人二人もお店オリジナルのサンドイッチに満足しているようである。
おいちょっと待て、私のワッフルはどうした?
待てど暮らせどワッフルがやってこない。もうコーヒーが飲み終わるではないか。意を決し、店員に聞いてみた。
『えくすきゅーずみー。あいおーだーどわっふる。ばっといっつなっとかみんぐいぇっと…』
店員『I didn’t take a ticket(オーダー受けてないけど?)』
Mr.事なかれ主義な私『あ…おーけーおーけー!のーぷろぶれむ!』
ち…
ちくしょー!!
もうふて寝してやる!!
そのままアメリカ西部の観光に向かうのでした。
コメントを残す