さて、そもそもなんで旅の始まりがニューヨークであるのに、マンハッタンでクルマ借りないでニュージャージーとか中途半端なところで借りるのよ?と、思う方もいるかもしれません。だってさぁ
マンハッタンを抜けられる自信がないのよ😫
旅の計画立ててた当初はマンハッタンで借りてそのまま大陸横断スタート!
で行きましょ、って話だったんだけどね。しかしよく考えたら「いきなり異国の地で運転を開始して車&人&標識だらけのマンハッタンを無事に脱出できるのか?」と考えると不安になってきたってワケ。
と言うことがあって、大都会マンハッタンを電車で抜けてニューヨーク州のお隣、ニュージャージー州からレンタカーを借りることにしたのです。
ニュージャージーにはニューアーク国際空港があり、マンハッタンからのアクセスも所要時間30分程度と良好。後から考えてもこの選択は正しかったと思います。あのマンハッタンの交通状況を目の当たりにしたら余計にそう思うわ…(荒い運転の車が目立つ&歩行者は信号守らん)
それで、そのニューアーク国際空港には大手レンタカー会社のHertzの営業所があるのだが、レンタカーの予約は日本にいる間に旅行会社のHISにてWEB予約をしている。予約確認書を印刷して持ってきたし、あとはこれを元にカウンターで手続きをすればいいだけなのだが…
受付の英語がほとんど分からなかった!
ほっとんど分からんかったw
私以外の二人の友人は英語が全くダメ。そんな私も英会話を2年かじった程度のもんで、旅行に出る前はなんか妙に自信があったけどやっぱりダメだった。まずね、何言ってるか分かんないのね。
と、まぁ、アメリカ人は基本的に人の良い人が多いらしく、この程度の英語力でもなんとかなるもんです。
ニューアーク国際空港内のAirTrainでP3駅へ。Hertzの営業所はすぐ目の前。(もしレンタカー借りられなかったらLCCでロスまで行くぞ…)なんて楽天的な事を考えて緊張を解きほぐす。いよいよHertzに入店。
営業所内は客を含めて人はあまりいない様子。店内には自動受付機が何台かと有人の受付デスクが二つあって、有人デスクのうち一つは家族連れの対応をしている。もう一方のカウンターの姉ちゃん(めっちゃ暇そうにしてた)に呼ばれる。
持ってきていた予約確認書を渡し、パスポート・日本の免許証・国際免許証も渡す。
住んでいる街を聞かれたので「Sapporo」と答えた(しかし最初何言っているか分からなかった…)。
電話番号(日本のものでOK)を伝えて、クレジットカードを読み取り機にスワイプしサインする。
友人二人も同様に必要書類を渡して手続きする。何やらペラペラペラと質問されたけど全く聞き取れない…聞き直そうにも聞き直したところで理解できるのか…?
と、考えると怖じ気づき結局「OKOK」と言うしかありませんでした。しかしこれは本当に良くないことです!この事なかれな性格は直さなくては…
そんな私の英語力を察してだと思うけど、受付の姉ちゃんが気を利かせてくれたのか、なーんとか手続きが終わって車の鍵をゲットしました。あー緊張したー!
車の鍵と受け取った駐車場の番号を頼りに駐車場内を探す。クルマは一体なんだろなー?ワクワク
おお!?
これは!?
なんとトヨタの4ランナー(日本名ハイラックスサーフ)でした!
全長4,800mm、全幅1,900mmは日本では大柄なモデルに分類されるけど、アメリカではこのサイズすらミドルサイズなんだよね。
車格に対してパワーがちょっと少ないかな〜って感じ(2.7Lで157馬力)で、幾分心もとないけど信頼性抜群なトヨタ車なので大陸横断には打ってつけと言えそうです。
とにかく良さそうなクルマを借りられて安心。
時差ぼけで体調はめっちゃ悪い。だけどアメリカで最初にハンドルを握るのは私と決めていたのだ!
左ハンドルで右側通行。日本とは真逆なルールの上での運転なのでこりゃ相当に困難だぞ…と、思ったらすぐ慣れた!w
「日本で車を運転している人ならすぐに慣れるよ〜」という噂は本当だったのだ!
旅行全体を通じてウィンカーとワイパーを間違えたことが一回あっただけで、左車線に突っ込むような事は一回もありませんでした。
いよいよアメリカのハイウェイへ!
エンジンを始動、いよいよアメリカでのドライブデビュー。Hertzの立体駐車場内をソロソロと進み出口へ向かう。出口のゲートにはHertzの職員がいて免許証を見せろと言われたから国際免許証を提示した。問題なくゲート通過!うおー!いよいよアメリカの本線に合流だぞー!!
走ってる車みんなデカイ!流れも早い!けど道路幅が広いからあまり怖くはなかった。ただ風が強めで路肩の看板が折れて車線にはみ出していたのにはビビった。いきなり事故ったらシャレにならんぞ…
レンタカーには一応日本語音声対応の「ネバーロスト」っていうカーナビが設置されていて、契約したつもりは無いのに何故か使えてるんだけど圧倒的にスマホのGoogle Mapでナビをした方が分かりやすかった。
と、ワシントンに向けてドライブ中のワタシ、時差ボケの影響か間もなく猛烈な眠気に襲われる。この集中力ではおそらくワシントンまで辿り着けないだろうと思い
サービスエリアへ立ち寄って早々に友人へ交代した。
店内へ入ろうとすると私達の前にいた家族の男性が扉を開けて待っていてくれた。彼にThank youと言い入店。こういう対応日本とは全く違うなと実感。日本ではみんな我先にスタイルで、せめて後ろの人に扉を手渡すけどそれすらしない人もいるし。う〜ん、文化の違いを実感。
ここのサービスエリアではトイレを済ませたのと、軽食(コーラとキットカット)を買った。クレカなので店員との会話は無くて安心。しっかしトイレが汚い。もの凄く汚い。汚物のカケラ達が床に飛び散っていて、どんな使い方したらこうなるんだ…?と思わざるを得ない程の様である。相変わらず便座は高いしで全然落ち着かねー!
アメリカの高速道路は日本のように等間隔でサービスエリアが現れる訳ではなくて、通行量の多い一部区間に設置されているのみ。ではそれ以外の休憩はどうするの?と言うと、高速道路の各出口付近には必ずコンビニ併設のガソリンスタンドがあるのでそこで休憩するのがアメリカドライブのデフォなのだ。高速道路は無料だから何度でも乗り降りできちゃうんだよね〜。
ワシントンD.C.のホテルへ
コーラとキットカット程度じゃ私の時差ボケを治すことは出来なかった…そんなグロッキー状態な私を後部座席にて搬送しながら車はワシントンD.C.を目指す。
途中渋滞に巻き込まれたようだけど、それほどロスは無かった…と思う(寝てたからよく覚えていない)
あとアメリカの道路を車で走っていて印象的だったのが、日本だと車に道を譲ると有り難うの意味でハザードを点けたり(サンキューハザード)するけど、アメリカはその代わりに後ろに向かって手を上げてお礼を言ったり、激しいものだと窓から身を乗り出しこちらに向かって「入れてくれ〜」と言われたりした。ハザードでも何でも意思疎通って大事だよな〜と思う(特に車の運転では)。
日がとうに暮れ、辺りが薄暗くなったころにワシントンへ入り、宿のあるロズリン地区付近の出口から高速道路を降りた。
今日の宿は昨日の宿より少しランクが上がって”ホリデーイン・ロズリン・アット・キーブリッジ”ってトコ。治安の悪いと言われるワシントンにおいて犯罪発生マップ上で全く犯罪履歴の無かったロズリン地区に宿を取ったのでした。
Crime Mapping
https://www.crimemapping.com/map/
ちなみになぜワシントンD.Cの治安が悪いかと言うと、この街は公務員しかいないので夜は町中に人がいなくなるためだと言われています。
しかしロズリンは例外のようです。街中はすっごいキレイでとても清潔な印象。人影はまばらだけど夜に出歩いても特に不安は感じなかったな。NYは人が多い分、怪しい人も多かった。
ホテルには自走式の立体駐車場が併設されていて無料で使用可能だし、おまけにチェックアウト後も車を置きっぱなしにして良いと言うのでそのまま観光に出かけらたのは大変ありがたいっす!
旅行出発前に念の為このホテルにメール問い合わせしてたんですよ。「担当者様、いつも大変お世話になっております?この度質問がありメールを差し上げむにゃむにゃ(長文)」と、長ったらしくつまりチェックアウト後も車を止めていいか、と言うことを頑張って英語で送ったんだけど返事は
「Not a problem.」
の一行だけ!みじかっ!文化の違いなのかな〜。
パスポートを提示してチェックイン。ロズリンは閑静な街なので路面店の飲食店はあまりなくて、外食するならほぼホテルのレストラン一択とのこと。しかし疲れてるのにそんなとこ突っ込めんぞ…
てことで、近所に”Safeway”というスーパーマーケットがあったので翌日以降の行動食調達を兼ねて買い出しに行ってみた。
ここのスーパーも全っ然人がいない、ってか本当にウチらしかいない。当然だけど売っているものが日本と全然違っていて面白い。エナジードリンクのサイズがアホみたいにデカいのが印象的(日本の倍ぐらいはあったぞ)
買い物カゴに適当に物をつめてレジに向かう。ん?このベルトコンベアみたいのはなに?
と、日本ではコストコで買い物したことある人なら分かると思うけど、日本の一般的なスーパーマケットみたいにカゴをどかっとレジに置いて店員がそこから取り出してバーコードを読み取る方式とは違って、ベルトコンベアの上に品物を置く方式でコストコで買い物をしたことが無かった田舎者の私には「???」だったけど、グラマ君がコストコ経験者でなんとかなりました(笑)てかこのベルトコンベア動いてないやん!(てことで手動で品物を動かすのでした)
ほんで、結局今日の晩飯はこんな感じ。
疲労回復のためにはタンパク質取らなきゃ…ってことでプロテイン入りのココア飲料を買ってみた。妙に甘くて大丈夫かこれ…?と思う。
その他にはサラダセット(なぜかリンゴ風味の甘いドレッシング…)に主食のサンドイッチ。これがエラい不味い。昨日マンハッタンのセブンで買った惣菜パンのマイナス500倍ぐらいの味。アメリカへ到着してから二日目。未だまともな飯にありついていないぞ大丈夫か…
トリプルベッドが設定された部屋のあるホテルってあまり無いので、マンハッタン(トリプルベッド)とフラッグスタッフ(ツイン+2段ベッド)以外は、ツインベッドの男三人使用で乗り切った。
と言ってもアメリカのダブルベッドは日本で言うクイーンサイズはあるので男二人で寝てもそんなに不快じゃなかった。
旅の恥はかき捨てと言うし、特別な事情を持った男三人組と思われたって良いじゃないの!
旅行四日目(アメリカ三日目)
時差ボケも大分落ち着いてきたようで昨日よりは良く寝られたみたい。
今日の予定はホテルチェックアウトした後
- ワシントン市内の観光
- スミソニアン博物館の見学
- 初めてのガソリン給油!
- オハイオ州コロンバスまで700kmのロングドライブ
という盛りだくさんの内容です。
まずはワシントン市内の観光&スミソニアン博物館見学です。車はチェックアウト後もホテルの駐車場に止めっぱなしで良いとのことなのでそこに置いておきます。ロズリンの治安が良さそうだったので大きな荷物は車の荷室のフロアマットの下に隠して置いておくことにした。
市内観光に超便利!ワシントン市内は自転車に乗ろう
ホテルの近くに地下鉄駅もあったけど、断然ワシントンの観光には自転車が便利!市内各所に点在するレンタルサイクルを利用することにしましょう。
ホテルの近くにもこんな感じのレンタルポイントがありました。
各レンタルポイントにはクレジットカードの支払い端末があって、クレジットカードを登録すると五ケタの数字が印刷され、その数字を各自転車のロック解除に使用するという仕組みらしい。レンタルは一日約¥905で、自転車一回の利用は30分が上限。それを超えると超過料金が加算される。なので30分経過する前に次のレンタルポイントに返してまた新たに借りるということを繰り返すことになるのです。このレンタルポイントの場所や空き状況はiPhoneの専用アプリで確認が出来るのでこれが大変便利でした。
アメリカでは自転車は道路の路肩走行が原則だけど、歩道を走っていても特に冷たい目で見られることは無かった。
しかし(レンタサイクルの案内によると)街の中心付近では歩道を走ると罰則が適用される箇所もあるとのことなので注意が必要だ。自転車はオール鉄で出来ているのかとても重たくて普段使用しているクロスバイクのように軽やかにとはいかないけど結構快適に走る。たぶん気温が一桁台のとても寒い日だったので手袋を持って行って正解だった。
ロズリンからワシントンのモールまでは川を渡らなければならない。サイクリングロードが整備されているのでそちらを走る。
同じ自転車&一列縦隊でトロトロと走る姿が滑稽である事は容易に想像できる。地元民のスポーツバイクの通行を妨げないよう後ろに気を使いながら走る。ところで地元民はリアキャリアにパニアバッグをリアの両側へ装着するスタイルがデフォなようだった。カッコよかったので私のクロスバイクにもやってみたい。
ワシントンでの自転車は本当に気持ちが良かった。この日はよく晴れていたせいか空気は刺々しい程に冷たく張りつめていて何とも爽やかなものだった。
タイムズスクエアでもそうだけど「写真を取ってくれ」とよく声をかけられる(私だけ)。よほど話しかけやすいお気楽な雰囲気が漂っているのか?もちろん撮ってあげますよ!(スリー・ツー・ワン!ってね)
モール周辺のメジャースポットを一通り周り終えてスミソニアン航空宇宙博物館の開館時間になった。
スミソニアン博物館は科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館の総称で、このエリアには航空宇宙博物館の他に様々なジャンルの博物館があって全て入館料は無料という太っ腹!入館は無料だけど入館前にはX-Rayを用いた手荷物検査が行われてました。
いざ入館!
アポロ計画の月着陸船!
世界で初めて音速を超えた飛行機、ベル・X1マッハバスター!
三菱A6M零式艦上戦闘機!(いわゆる零戦、と私)
私の好きなメッサーシュミット・Bf109。キャノピーが渋い!
(分かりづらいけど…)火星探査機キュリオシティが意外とデカいということに興奮した。現在も火星でがんばってるね〜。
航空宇宙博物館の次は自然史博物館(動物の剥製がいっぱい)に行きました。
こちらも同様に手荷物検査を行ってるけどカバンの中を警備員が目で確認するのみだったので保安検査の方法は各博物館で統一されていないようだ。航空宇宙博物館はオッサンばっかりだったけどこちら自然史博物館は子供達がキャッキャッとはしゃいでいたのが印象的。
そして博物館近くのレンタルサイクルスポットから自転車を借り出しロズリンまで戻ってきた。風が吹きすさむ川を渡り(逆風つらい)永遠に続くかと思われるサイクリングロードをヘビーな自転車で帰ってきた。疲れたぞ…
駐車場まで戻って荷物が無事なことを確認、今日一発目のドライバーは私です。現地時間PM13:30、約700km彼方のオハイオ州コロンバスに向けて出発すっぞー!
…の前にガソリンを入れなきゃいけないね?
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