函館山ってなんとなくロープウェイとかバスでスイーっと登っちゃうイメージがあるじゃない?
でも実は登山道も整備されていてちゃんと登山が出来る山なのだ。北海道百名山指定だけあって、キレイで良い雰囲気の山で、おまけに熊の心配が無いからとても気持ち良く登ることが出来る素晴らしい山だったぞ!というわけで先週末、PM2.5真っ只中に登ってきたぜ!
函館山は北海道函館市にある標高334メートルの山。別名、牛が寝そべるように見えることから「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれている。
登山道には、明治32年の要塞地帯法で砲台や発電所が作られて山全体が軍事機密になった函館山のなごりがちらほらと伺える。例えば当時の貯水タンク跡や砲台の跡を見ながらのトレッキングも良い感じだ。
24日の夕方、仕事が終わり函館行きの特急に乗り込む。5月に発売したばかりの”ホタテホッキバター弁当”とサッポロクラシック500mlを買いこんで窓際の指定席へ行く。ビールをぐいぐいっと窓越しに仕事帰りのサラリーマンを横目に見ながらなんとなく優越感。
この日は函館国際ホテルに泊まった。朝食の席で、隣の席のツアーで来ているっぽいおばあちゃん三人と若い男一人のグループ。若い男がおばあちゃん相手に理屈っぽい知識をべらべら喋っていてこれがいわゆるコミュ障かと思って残念な気分になったけどぼくはご飯を2杯も食べちゃって食べすぎだなと思ったことの方がざんねんなきぶんよりまさっていてよかったとおもいました!
函館駅のコインロッカーに登山と風呂用具以外の荷物を預けて函館山へ向かう。函館駅から函館山の登山口まで徒歩で50分ほど。
旧登山道入り口
登りは旧登山道から登ってみることにした。5合目分岐点から千畳敷コースに入り山頂を目指すコースで、距離は約1.6km、時間にして50分といったところだ。
12時07分登山開始!
旧登山道はすんごいキレイに整備されてるからほれ
今日みたいにツルッツルのスニーカーでも難なく登れちゃう。
途中、道路を横切る箇所が何箇所かあるからクルマには気をつけてね。観光道路だからクルマの往来が結構あるよ。
登山道はずっとこんな感じ。
なんとなくガスってるなぁと思っていたけどまさかPM2.5の影響(ロシアの森林火災による)だとは思いもせんかった。
約40分で千畳敷コースとの分岐に到着。
しかし道はクルマも通っているようでなんとなく生活感あるし、カラスは多くて怖いしであんまり楽しい道じゃなかった。
15分ほど歩くと入江山コースへの分岐に到着する。入江山コースと言ってもそこからどこかに行けるわけじゃなくて、昔の要塞跡を見てくるためのコースだ。とりあえず行ってみることにした。
なんとなくラピュタっぽい雰囲気。しかし夜にくるとすんごい怖いと思う。なんか突然匂いも変わるし、何かいるのかと勘ぐってしまう。
要塞跡をぐるっと周れるのはいいんだけど
あんまり手入れはされてないみたい。おかげで”よく出来た”クモの巣にひっかかって帽子が糸まみれだ。
入江山コースと千畳敷コースとの分岐に戻ったところで、一人の女性に声をかけられる。歳は…ウチの母親に近い、つまり60前後といったところか。埼玉からのツアーで函館に一週間滞在しており、自由時間を利用して函館山に登っているという。結局山頂までご一緒することになった。
「お花がねぇ好きなんですよ」
「あら!このお花も可愛らしいわねぇ~」
俺「なんてお花なんですか?」
「え?知りませんけど」
俺「」
おいおいと突っ込みそうになった。面白かった。
つつじ山駐車場手前にある砲台跡
どれほどの大きさの砲台が装備されていたのだろう。ここから津軽海峡めがけて撃ち込むらしい。
結局1時間30分かかって登頂完了。
これがPM2.5だ!
山頂で埼玉からのおばちゃんと別れ下山を開始する。旧登山道で5合目分岐点まで行き、千畳敷分岐点から地蔵山コース・七曲コースで下山する。
千畳敷広場を過ぎた直後に広めの真っ直ぐの道と、横に逸れていく細い道に出くわすが、真っ直ぐ行くと行き止まりなので細い方に行くようにしよう。俺は何の疑いも持たず直進して行き止まりになってしまった。
電波塔。こっちはハズレ!
七曲コースは本格的な登山道っぽい雰囲気だ。出来れば登山靴の方がいいかも。七曲と言うだけあって
うねうねしている。下山開始から50分後
着いた!が、周りには人も建物も見当たらない。とりあえず立待岬へ向けて歩いて行く。
7分ほど歩けば立待岬だ。
岬から15分も歩けば谷地頭温泉だ。
また来てしまった。
温泉に1時間ほど滞在し、40分かけて函館駅へ戻る。夜は居酒屋でビールをたらふく飲む。運動の後のビールってまじすげぇ美味い。次の日は豪雨の中、クルマで札幌へ帰ってくる。帰ってきて家で飯を食うとぱったりとそのままソファで眠ってしまった。
今回あじさいのラーメンを食べるという目標を達成できなかった。次回は「あじさいで塩ラーメン&函館山観音コース→七曲コースからの谷地頭温泉で一服」トレッキングとしよう。
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