新田次郎著の山岳小説「孤高の人」を読み冬山への憧れを募らせていた私であるが、この度2018年の登り始めとして札幌近郊は定山渓にある夕日岳に冬山登山としてスノーシューを装備して行ってきたので記録する。
しかし結論を述べるとほぼ登っていないに等しい完全な失敗山行であった。これは下準備を疎かにした当然の結果であると言える。
夕日岳は何年か前に登った朝日岳の向かいにある山で、夏であれば登りに50分かかるかどうかと言う低山である。
定山渓神社に登山口があり、車は神社の駐車場を使うことが出来る。
当日はちらほらと雪が舞う穏やかと言って良い天候。自分たちのトレースが雪で消えてしまうような天候なら登山は止めておこうと決めていたが、これぐらいなら大丈夫だろうとスノーシューを装着しいざ登山口へ。
登山口はすぐに分かる。社殿の横に「定山渓夕日岳登山口入口」と書いた標識があるのだ。
自分たちの他にも入っている人がいるようで、スーッと伸びた二筋の線はスキーを履いて入山した者がいる(いた?)事を示している。しかし不思議なことにこの跡は途中忽然と跡形もなく消え去ってしまったのである。このトレースを頼りにスノーシューでドカドカと歩いていた我々はそして困惑した。
道が…分からない。
夏山に一度でも登っていればある程度は察しがつくのだろうが完全に初めての山なので、GPSを頼りにあっちだこっちだとしてみたがどうも全て腑に落ちない。
おまけにここから写真の設定がISO16000とかいう超高感度になってしまい画質が最悪になってしまった。NEX-7のダイアルをロックするのを忘れていたのだ…
途中、沢を超えて反対側へ渡らねばならない箇所があるのだが沢にせり出した部分は当然雪庇となっているので超える際は注意が必要である。が、しかし
YANA氏は雪庇を踏み抜き危うく沢へ真っ逆さま…!!
しかし問題は無かった。沢の水深は1cmも無いから(笑)
なんとか這い出すYANA氏。「登山道はこっち」的な標識に沿って進もうとするが
え、ここ行けますか…?
急登だしラッセルだし。
「本当にここ行くんですかね…?」
「看板があるからたぶんそうだろう」
「しかしかなり急登だし雪も深いですよ…」
「GPSを見てみよう。ヤマレコの地図で確認しt…ブチッ(寒さで電池が突然死)」
「…」
「帰るか」
「そうっすね」
撤退!
小金湯温泉のまつの湯で温泉入ってザンギ定食を食べて帰ってきたのでありました。
もっとちゃんとしっかり下調べしないとダメですね。完璧なまでの失敗山行でした。必ずやリベンジします!
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