4月18日から3泊4日で台湾に行ってきた。
友人が仕事を辞めて次の仕事が始まるまで暇だと言うのでそれじゃあどこかへ行こうという話から台湾旅行となったのである。ちなみに俺は人生初の海外旅行だ。
HISで航空券とホテルの手配をして、パスポートを急ぎ取得、海外旅行保険にも入って(4日間で¥2,170)、使用が想定される英単語や観光場所等旅行の予習を行い、容量35Lのマックパックのザックに荷物を詰める。
荷物を詰めると行っても着替えや歯ブラシを持っていくぐらいで、しかも着替えは全部短パンなもんだからザック内はスッカスカである。旅程に登山を加えないとこの程度の荷物なのだ。
今回、新千歳―台湾間の移動に使用した航空会社はトランスアジア航空である。
行きの便のエコノミークラスが満席で、ビジネスクラスにアップグレードされた。
ビジネスクラスはウェルカムドリンクは出るし液晶テレビでかいし座席はフルフラットになるし機内食は豪華でビール(台湾ビール)は飲み放題だし…素晴らしい!!
かなり腹が膨れて(ビールを飲みすぎたせいもあるが…)満足しました。
台湾桃園国際空港に到着。
まず、台湾に到着して初めにすべきことは、NEXUS 7を台湾の3Gネットワークに対応させることである。SIMフリー端末の本領発揮ってわけ(※台湾はLTEネットワークも整備されているけど空港では3G対応のSIMしか契約できないのだ。2015年4月18日現在)。
トランスアジア航空は桃園国際空港のターミナル1に到着する。入国審査を抜けて荷物を受け取り、ロビーへ出て右手に向かうと
電信服務(テレコミュニケーションサービス)というカウンターがあり、SIMカードの契約が出来る。会社は三つあって、一つは”中華電信”、もう一つは”台湾モバイル”、もう一つは忘れた。事前にネットで調べた情報によると中華電信が良いとのことなので、中華電信のカウンターへ向かった。
俺「Excuse me. Please prepaid SIM card, 3days.」と言うと
姉ちゃん「ペラペラペラ…(英語)」
俺「(なんて言ったんだ今…汗 よく分からんがとにかく答えないと!)Data Only! Internet Only! 3days, 3days!」 ※おそらく通話付きのプランにするかどうか聞かれていたようである
とにかく伝わったようで、最後に姉ちゃんにSIMフリー端末か?と聞かれ
俺「Yes!!」
と元気良く答えてNEXUS 7を手渡すとSIMの挿入から設定までやってくれて、空港内ですでに通信が出来る状態になっていた。
3daysプランってのは契約した次の日から3日目まで使えるという事なので、3泊4日にはもってこいのプランなのだ。料金は300元(日本円で約1,170円)。
取り外したDocomoのSIMは袋に入れて渡してくれるぞ。
速度を計ってみた。それぞれ左から「台北市中山区のホテル(夜)」「台北市中山区のホテル(朝)」「朝の桃園国際空港」である。
ホテルが台北市の中心部だったんだけど、台湾人は夜行性ということもあってか夜は混雑している様子。810kbpsしか出ていない。しかし同じ場所でも朝になると15.29Mbpsも出ている。自分のNEXUS 7をテザリングでモバイルルーター代わりにして、友人のスマホで地図を検索したり名物を探したりと、4日間通して中華電信のSIMは非常に使い勝手が良かった。おすすめです。
空港からホテルまではHISのバスで送ってもらった。自分達の他に5~6組が同ツアーで申し込んでいるようであるが宿泊先はバラバラなようだ。
ホテルは台北市中山区の山水閣大飯店(中国語でホテルは飯店とか酒店という)で、街中にあって市電の駅も近くて便利な場所であったぞ。ビジネスホテルなので部屋は狭いが清潔な作りだった。受付の姉ちゃんが超美人だった。そして日本語もOK。
ホテルに着いた頃には現地時間で20時を回ろうとしていた(台湾の時差は日本時間マイナス1時間)。腹が減った、近所に夜市があるぞ!行こうぜー!
雙城街夜市(シュワンチェンジエイエスー)
ホテルから5分ほど歩いたところに小規模ながら夜市が開かれているとの情報を事前に入手(るるぶで)していたので行ってみた。
(ちゃんと注文出来るのか不安だなぁ…)
(お、席が空いてる屋台があるぞ。ここにしよう。なになに、ここは麺の店なのか…)
屋台越しに注文しようとすると、一瞬で日本人だと察してもらえたらしく日本語のメニューを持ってきてくれた。「台湾ラーメン」のオリジナル味を注文した。
麺は日本の厚揚げのような食感である。スープは味噌汁に似ているがコクが無く味が薄くこれはいわゆる
(´・ω・`)
であった。
2日目
朝食をホテル近所のスターバックスで済ませ、観光に向かった。少し歩いたところに”行天宮”という寺がある。
寺の中では大勢の人が合掌しながら何かをお祈りしているようであった。
次にMRT(台湾の市電の名称)に乗って台北101を見に行く。MRTの信義線に乗って台北101駅まで行くのだが、台北101駅から二つ前の大安駅でなぜか乗客が皆降車していく。
あれ?どうしたのかな?などと思っていると、おそらく観光客(たぶん台湾か中国の人)であろうお父さんに手招きされ「この駅が最後だよ(英語)」みたいなことを言われて、あぁ、札幌で言う南北線の終着が真駒内駅じゃなくて自衛隊前駅になっていることと同じなのだなと納得した。たしかに電車の電光掲示板に「大安行き」みたいな事が書いてあった。
それにしてもあのまま乗り続けたらどこに行っていたのか…これからMRTに乗る人は終着駅の表示は必ず確かめよう!
台北101に到着。
高さ509.2mの超高層ビル
の、内部は高級なお店だらけでした。
お昼ご飯は、台北101内の鼎泰豐(ディンタイフォン)で小籠包を食べた。11時ぐらいだと並ばずにすんなり入れた。12時ぐらいに店を出ると店前はたくさんの人だかりであった。
適当に台北101周辺をブラついて時間をつぶし、休憩のため一度ホテルへ戻った。
九份へ
過去に金鉱山が発見され発展し「小香港」と呼ばれた街「九份(キュウフン)」へ観光に行く。千と千尋の舞台じゃないかと噂された街である。台北から北へ約40kmの場所に位置している。
提灯に明かりが灯る午後5時頃からが見ごろとのことで、午後3時30分にホテルを出発。MRTで忠孝復興駅まで行き、SOGOデパート前のバス停から1062番のバスに乗って行くのである。
バスの運賃は片道90元ってところ。乗車時間は約1時間30分。台湾のバスはお釣りが出ないので小銭で乗るときは釣銭の無いように準備しておく必要がある。しかし事前にEASY CARD(チャージして使う電子マネーカード)を作っておいたので、小銭の問題で悩まされることは無かった。
EASY CARDはMRT駅内の自動券売機で購入できる。1.の機械で「Purchaseうんたらかんたら…」を選んでカードを購入して2.でチャージすれば良い。
あとはバスに乗る時と降りる時に運転席横のセンサーに「ピッ」とかざすだけ。
始発のバス停からキュウフンまでバス内はガラガラであった。台湾のバスは停留所のアナウンスをしない。停留所が近づいたなと乗客自らが察して停車ボタンを押さなくてはいけないのだが、キュウフンの停留所に関しては運転手が「キュウフン!キュウフン!」と声を張ってアナウンスしてくれる。
バスから見た九份の街
こんな感じに古い街並みを観光するのだ。この日は日曜日ということもあってかすごい人の多さだったぞ。
晩飯はキュウフンのメインストリートの混雑を避けて、路地の食堂で食べた。
日本語メニュー完備で親切~。店主っぽい爺ちゃんは日本語も少し喋っていたぞ。
俺「生ビールください」
爺「ない」
俺「じゃあ、カキオムレツください」
爺「ない」
俺「(なんでないのーwww)」
食材が切れていて提供できないようだった。生ビールは無かったけど発泡酒を出してもらった。でも普通に美味かった。
帰りのバスは激混みだった。立ち乗り覚悟。キュウフンから近くのルイファンで降りて電車で台北に戻るのもありだし、キュウフンからタクシーで台北に戻るのもありかもね(約1000元~)。
山道を猛スピードのバスに揺られながら1時間とちょっと、20時30分に忠孝復興駅まで戻ってきた。
この日の観光はこれで終了。
3日目
朝から台北のバイクの多さに衝撃を受ける。
3泊4日の旅程と言っても4日目は朝7時の飛行機で帰国しなければならないため、実質3日目が観光最終日となる。
今日も台北市内の観光だ。龍山寺(ロンシャンスー)を見学する前に朝食を取ることにした。お目当てだった肉粥の店は激混みで入れず、龍山寺近所の市場の中にある食堂に入った(一応、るるぶに掲載されていたお店)。
このお店も日本語メニューが置いてあった。おこわ(もち米を蒸したもの)と豚肉のすり身をもちで包んだものと豚肉のスープを注文した。
うん、おこわは美味しい。炊き込みご飯のような味付けだ。豚肉のすり身は…おこわと同じ味だな…スープはどうだ?…コクがなくスッカスカ…つまり
(´・ω・`)
という結果でした。
龍山寺を見学
中正紀念堂(工事中)を見て
MRTで士林駅まで行きタクシーに乗り換え故宮博物院へ。
故宮博物院は世界四大博物館のうちの一つで、古代中国の工芸品や美術品を収蔵しているという。
博物院に到着したのが16時30分。閉館時間が18時30分で二時間しかないが、まぁ大丈夫だべーと高をくくっていたら足りなかった。収蔵品はそれぞれに解説があるが日本語表記は無い。それでも一つ一つの眺めていくと二時間じゃ足りなかった。三時間はあった方がいいかな。
故宮博物院から再びタクシーで移動をする。運転手のおじちゃんに「しーりんいえしー!」と告げると「スゥーリンイエスー?」と聞き直されたが「士林夜市」と書いたメモ用紙を見せたら了解してもらった。故宮博物院から士林夜市までは135元だった。
士林夜市(スーリンイエスー)
台北で最大規模の夜市である。
一番大きい夜市とあって人がたくさんだ。食べ物の屋台だけじゃなくて、靴とか服のお店も並んでるあたり東京上野のアメ横みたいだなと思った。
るるぶに載ってた顔の大きさぐらいある特大チキンカツ
を、買って外に出ると大雨である。とりあえずビールを買ってきて屋内で休憩。
乳母車を押したじいちゃんも隣で休憩している。えらい勢いで中国語で話しかけられるが
俺「ワタシタチニホンジンネ」と言い
俺「アナタハタイワンノヒトネ?」
と聞くと中国の人であると言う。よく聞き取れなかったが”リャオトン”と聞こえたような気がする。遼東半島ってことか。ちなみに北海道を知っているかと聞いたが知らないと言われた。
大雨が降り続いている中、駆け足でMRT剣潭駅(チェンタン駅)へ向かい、民権西路駅(ミンチェンシールー駅)まで行き、ホテルへ戻った。次の日は午前4時起きなのでさっさと寝た。
帰国
午前4時40分ホテル出発。相変わらずの雨。
桃園国際空港、搭乗手続きに時間がかかる。さすがに帰りはビジネスクラスとはならなかった。しかもHISのツアー参加者でまとめて席を予約しているため、各人席がバラバラ。
エコノミークラスの機内食も美味しかった(炊き込みご飯)。もしかすると今回の台湾旅行で一番美味しかった料理って機内食かもしれない。笑 いいね、トランスアジア航空。CAさんも可愛い人ばかりだったし。
フライトもスムーズに、新千歳空港到着。機内で税関申告書を書き忘れていたため税関で書類を書くはめに。次回は忘れずに書いておこう。
さて今回の台湾旅行、なんとなく”言葉の違う日本”感を色々と感じて海外に来た雰囲気があまり感じられなかった。しかし大変居心地は良かった。機会があればまたぜひ訪れたい。
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