つらい!とてもつらい!痛い!とても痛い!
いや、正確には”辛くて痛かった”である。現在、石は尿管を過ぎたようで痛みの峠は越えたようだ。しかしまさか自分が尿管結石になるとは…恐るべし30代!(まだ29歳だけどな)
尿路結石
自覚症状がある場合に関して言うと、しばしば激痛の発作を伴う。尿路結石の疝痛は「痛みの王様(king of pain)」といわれるくらいに激烈な痛みを伴うことが多い。わき腹や背中側あたりの激痛であり、倒れこんだり、まれに痛みにより失神する患者がいるほどの痛みである。
日本人の男性約11人に1人、女性26人に1人が一生に一度は尿路結石に悩まされる、とされた。男性の発症率は女性の発症率の2倍といわれている。「好発年齢」つまり発症しやすい年齢は30代だとされており、おおまかに言えば青年期から壮年期にかけての人に発症する率が高く、子供では稀である。
うむ、なるほど。30代に片足突っ込んだ時点で尿管結石患ってしまうとは、先が思いやられるぜ。
と言うわけで発症から現在までを後学のためにまとめておこうと思う。
発症、病院へ
2月25日(水)早朝
いつも通りの時間に起きいつも通りに朝仕度を進める。寝癖を治すために濡らした髪の毛をドライヤーでぐわーっと乾かしていると
(おや…..?)
(んん!?)
「イタタタタタタ!!なんじゃこりゃ腹がいてぇってか普通の痛さじゃないぞこれ!!」
下痢を疑いすぐさまトイレへ駆け込むが正常なウ○コを排便。しかし腹痛は治まらないってか段々痛みが増してきてる!
(普通の痛みじゃないぜこりゃ…よ、よし!きゅ、きゅうきゅうしゃを呼ぼう!!)
(し、しかし救急車を呼ぶほどでは…それじゃタクシーだ!タクシーを呼ぼう!!)
札幌では”ヤクニタツムセン”でお馴染みの札幌交通(011-892-6000)に電話して自宅前に配車してもらうよう手配した。5分もしないうちにタクシーが自宅前に配車された。救急車より早いんじゃないか?
腹が痛いので病院へ行きたい旨をドライバーに告げ、近所の総合病院(徒歩で5分ぐらいの位置)前に車を付けてもらう。運賃の支払いを済ませ病院の新患受付へ駆け込む。「お腹痛いんですけど…」と申告すると車椅子に座らされ、そのまま内科の診療室へ運ばれた。若い女性医師(たぶん俺と同じぐらいの年齢)に診察を受け、ベッドで横になりながら痛みに喘いでいる間に
・血液採取
・何かの痛み止めの注射
・生理食塩水の点滴
の処置があった。ちなみにこの痛み止め注射、まったく効果なし(当初盲腸炎を疑われていたのでその痛み止めであったと思われる)。
痛み止めが前述の通り全く効果が無いので腰部の激痛に悶え苦しみながらエコー検査のため検査室へ車椅子で向かう。この検査も辛かった。
なぜ辛いか?
検査のためのにお腹に当てるこれ(プローブと言う)
これを腹部にグリグリ押し付けられるのだ!んー腹痛時にはきびしー検査やでー。アァ…ソコトテモイタイデス…
20分ぐらい検査してたのではないだろうか。地獄やったわ。そして再びベッドに戻り暫くした後、先ほどの医師から
「尿管結石っぽいですね」
「さっきの痛み止めじゃ効かないので坐薬を挿しましょう」
とのお告げをいただく。最初にその坐薬はいただけなかったのでしょうかー!
坐薬を挿してから15分ぐらい。痛みが消える瞬間が分かるようにさーっと痛みが治まっていく。あぁ現代に生まれていてよかったーと思った。痛みが消えるともう何ともないのだ。普段通りの身体の調子である。その後は
・CTスキャン
・尿検査
と済まし、穏やかな気持ちで検査結果を待つ。しばらくして診察室に呼ばれる。やはり尿管結石であるとのことだった。コンピュータのディスプレイにはCTスキャンの輪切り画像が表示されていて、マウスのホイールをスクロールさせるとスキャン箇所の表示が上下に動く。ある箇所に白い小さな点を確認。これが結石だと説明を受けた。大きさは約2.5mmだそうだ。この大きさなら水分をたっぷり摂り小便をしている内に排出されるから特段処置は必要ないとのことである(結石の大きさが5mm以上じゃないと泌尿器科を受診できないらしい)。
午前8時30分に病院へ行き、痛み止めの処方箋をもらい診察代金を支払い(9000円弱もかかった…)病院を後にしたのが12時30分。人生で最も辛い4時間だったと言えるだろう。
帰宅後
薬局にて処方箋通り、痛み止めの坐薬を5錠(390円)受け取り帰宅した。
まだ病院で挿入した痛み止めが効いているようで、普段と変わらずソファで横になりながら適当に時間をつぶす。水分を多く摂れと言われたので、コンビニで水2Lとスポーツドリンク2Lを買ってきたがよく考えると加糖された飲料はよくないのでスポーツドリンクは余計だったかもしれないなと思った。とにかく水分を飲みまくった。
午後6時半頃
昨晩のあまり物を晩飯にとつまみながらいると
(おお!!)
「また痛ぇー!だめだまだ石出てないんだ!」
再び痛み止めを挿す。効果が現れるまでの15分が地獄なのだ。ソファ上でのた打ち回りながら薬の効き目を待つ。
薬が効いてきたようだ。しかし痛み止めは残りはあと4個。この4個が効いている間に石を排出しないと…恐怖!いつ出るか分からない石…絶望!
そして2回目の痛み止めの効果が切れる7時間後の午前1時半ごろ
「ヌゥオゥゥゥゥ!痛ぇぇぇぇ!」
再び痛み止めを挿す。痛みが引いてしまえばこっちのもんだ。朝までぐっすり眠れた。
二日目
(午前1時半に座薬を挿したから効き目は7時間として…次のタイミングは8時30分か!)
通勤途中に痛み出したらたまったもんじゃないので、いつもより早めに家を出て職場へ向かった。前日、ネット上でいろいろと尿管結石について調べていると
『縄跳びがいいよ!』
『ランニングがいいよ!』
という意見をちらほら見受けた。つまり身体の上下運動で尿管に詰まった石を強制的に下へ誘導しようというものだ。とある泌尿器科のホームページにも縄跳びが推奨されていたのであながち誤りではなさそうである。そこで自宅から駅、駅から職場まで軽いジョギングを入れて出勤することにした。なるべく尿管に効くよう右足が接地するときは特に力を入れてバタバタ走った。すると!
8時30分…
9時30分…
10時30分…
イタクナイッ(゚∀゚)!!
イタクナイゾ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!
どうやら結石は尿管を通過し終えたようである。やれやれ…
やはり軽いジョギングが功を奏したと考えられる。職場の上司も尿管結石持ちなのだが「痛くなったらジョギングに行く」と言っていた。あの痛みで走りにいくとか…変態か!!
とにかくその後も痛むことなく過ごせている。余った座薬はシャーレに入れて大事に大事に冷蔵庫で保管しておこうと思う。もう家宝にしてもいいわこの坐薬。
ちなみにサムネは去年屋久島で撮った巨石郡です
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