every new beginning comes from some other beginning's end だなぁ

バッドボーイのボトムブラケット交換に挑戦してみる

風が吹こうが雨が降ろうが自転車で通勤している。雨の日にわざわざ自転車に乗ることもなかろうと思われる方もいるかもしれないが、普段リュックサックの奥底に眠っている雨合羽を使ってやる絶好の機会だと思って乗っている。これが意外に楽しいのだ。

最近は日が暮れるのも早くなってきたので雨の日の自転車通勤は自重するようになってきた。クルマを運転していてもそうだが、夜の雨は視界が効かないので大層危険なのである。

雨風に曝してしまったことが原因か、自転車を漕いでいると足元から『キュルキュル』と異音が発せられるようになった。当初はよく考えずチェーンの油が切れてスプロケットと干渉している音なのだと勝手に思っていたがどうやらそうではないらしい。ボトムブラケット内のベアリングの不調によるもののようだ。

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ボトムブラケットは自転車フレームの一番下(画像矢印部)に埋め込まれているパーツのこと。雨が染み込んで中のベアリングが腐食してしまうことがあるらしい。ペダリング時の異音の原因はここにあると断定。分解してメンテナンスしてやろうと思ったのだが…

どうやらバッドボーイにインストールされているボトムブラケット(以下BBと言う)はカートリッジ式のようで、こいつは分解できないタイプのもののようだ(無理やり分解している人もいるようだが)。ママチャリや安価なスポーツ自転車に採用されているカップアンドコーン式であれば分解が容易であるが、カートリッジ式は基本的に不具合が発生すればユニットごと交換するようである。

てっきり分解できるものなのであろうと、よく調べもせず必要な工具を揃えてしまった。

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左からコッタレスクランク抜き工具 シマノ TL-FC10、BB取り外し工具 シマノ TL-UN74-S、36mmモンキーレンチ

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しかし分解するにせよ交換するにせよ、BBを取り外す必要があるので結局以上の工具たちが必要なのである。新たなBBの選定のためにも、現在のBBの詳細を知りたかったのでとりあえずBBの取り外しを行ってみた。

クランクを固定しているボルトを取り外す。

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ボルトを取り外し後、四角の穴が見えるのであればこれはコッタレス型である。ここからクランクを抜くには専用の工具が必要となる。

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コッタレスクランク抜き工具である。

実はこの工具の片方(写真上側)は14mmのボルトに対応するソケットとなっているため、クランクのボルトを抜く際に使用が可能

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写真は取り外し後

工具の反ソケット側をねじ込みソケット部を時計回りに回してゆくと、クランク軸からクランクが引き離される仕組みとなっている。

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無事にクランクを取り外すことが出来た。

次にBBの取り外しである。

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とても汚い。砂埃が油と一緒になり黒く固まっているようで、ビッシリと張り付いている。自転車を購入してから二年間ノーメンテで走り続けるとこうなってしまうのだな。

BBの取り外しも専用工具を用いる。シマノのTL-UN74-Sである。

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このギザギザの部分をBBのギザギザの部分に当てはめ、レンチで緩める。通常サドルに跨った状態から見て左側を『左ワン』といい、こちら側から外していく。しかしこの取り外し工具とBBが接触する面が薄く、取り外し工具がすぐに外れ落ちてしまうためなかなか難しい。

左ワンは正ネジなので反時計回りに回すと緩まるはずなのだが…

んんー!グググ

これでもかー!ググググググ

外れない…

二年間の汚れが詰まっているせいか固く締まっておりビクともしない。これは困った…

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とりあえずクレ5-56を隙間に吹き付けて1時間ほど放置し様子を見ることにした。

~ 1時間後 ~

BBの周りをゴムハンマーでバシバシ叩き、再びレンチで取り外しを試みる。

グググ…ズリッ(お!?)

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取れた!ようやく左ワンを取り外すことが出来た。しかしまだ右ワンが残っているのだ。喜んではいられない。

工具を用い右ワンの取り外しにかかる。しかしこちらも固着しているようで全く緩む気配は無い。左ワン側よりクレ5-56をたっぷり流し込んでやった。浸透を待つため一日放置することにした。明日は天気が悪い予報なので自転車は使わないだろう。

二日目

BBの右ワンの事が気になって仕事が手に付かなかった(嘘)。さっさと帰宅し晩飯を食べる前に右ワンの取り外しに取り掛かる。緩める前にゴムハンマーで右ワン周囲をバシバシ叩く。右ワンはISO・JIS規格の場合逆ネジとなっているので、時計回りに回すと緩むのである。しかし逆にITA規格の場合右ワンも左ワンと同じく正ネジとなっているので反時計回りで緩める事になる。

このISO・JIS規格もしくはITA規格の見分け方はシェル幅を計ることで判別することが出来る。ISO・JIS規格だとシェル幅68mm、ITA規格だとシェル幅70mmである。

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デジタルノギス等で正確に計りたいところだが、ノギスを追加する金銭的余裕が無かったので通常のメジャーで代用した。おおよそに計っても『68mm』だと分かった。つまりこれはISO・JIS規格であるから、逆ネジなので時計回りに回して緩めるものであると分かった。

早速レンチで緩めると(しかし結構な力が必要)

ズリッ

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やった!取れた!

この時は素直に嬉しかった事を覚えている。

これから初めてBBの取り外しに挑戦される方はクレ5-56と

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ゴムハンマーを予め用意されることを推奨する。

ところで取り外したBBを確認してみよう。

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丹下精機のBBだった。シェル幅はやっぱり68mmで123.5ってのは軸長のことなのか?シマノのスクエアテーパードBBで123.5って製品は見つからないのだが…(一番近いと思われるもので122.5がある)

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一先ずBBとクランクを戻した。

シマノのBBを探してみよう。買ったらまたブログに記録しようと思う。とりあえずBBを取り外して交換可能である事が判明しただけでもよかったよかった。

11月5日 追記

新しいボトムブラケットを購入して交換してみました!

自転車の足元から鳴る『キュルキュル』音を直してみた

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