大雪の奥座敷でカムイミンタラなトムラウシ山に行ってきた。

北海道のほぼ中央、大雪山系を構成する山の一つで、その山深さから「大雪の奥座敷」と称されることもあるトムラウシ山に、9月23日(日)登ってきました。

トムラウシ山へのアクセスは旭岳や十勝岳から縦走してきたり、天人峡温泉から登ったりと色々ありますが今回は日帰り登山なので一番距離の短い「トムラウシ温泉短縮登山口」から登ることに決めました。

”一番短い”と言っても山頂往復は約17kmでコースタイムは12時間の長丁場。これを日帰りでこなすので登山口出発予定時間は4:30AMに決定しました。

前日の22日に札幌を出発、旭川にて今回もまた山行を共にするTNKセンパイ(以下、TNK)の所用を済まし、トムラウシ山の登山口に到着したのは23日の2:00AM。

転圧され走り易い林道を行く Photo by TNK

旭川からトムラウシ温泉短縮登山口までは4時間半。美瑛、富良野を通り越し狩勝峠から新得町入り。そこからトムラウシ温泉まで約40km北上し、そこからさらに15分、短縮登山口に到着です。トムラウシ温泉手前約5kmからは未舗装路になりますが、転圧されよく整備されおまけに幅員も広い林道なので夜中でも特に怖い思いをすることなく走れます。

短縮登山口は車が30台は止められそうな駐車場に、男女別のトイレも併設されています。丁度先週が紅葉のピークとのことだったので「いや〜かなりの混雑が予想されるんじゃないっすかね〜」なんて思って着いたらトイレ横にクルマがポツンと一台いるだけで辺りは真っ暗。過去に短縮登山口駐車場でもクマが現れたことがあると聞いていたので結構ビビります。

下山後に撮影

クルマを登山口横に止めてしばし仮眠。ライトを点けた瞬間に隣にクマがいたら怖かったのでヘッドライトのスモールだけ点灯しておいたw

3:30AM頃一台のクルマが隣に駐車。暗かったので年齢性別等は分からなかったけど、早々に準備して登山口に入っていった。

4:00AM。前日から基本的に小雨だったが、強まったり弱まったりを繰り返す。雨の山行はいやだー

4:30AM。6:00AM頃より止む予報だったので出発をもう少し遅らせて様子を見ることにした。

5:30AM。準備を完了して出発!

雨のため恨めしそうな顔である Photo by TNK

登山口から温泉コース分岐を越えカムイ天上を経てコマドリ沢分岐までは雨の影響か殆どがドロドロの登山道。ゲイター必須。俺は歩き方が悪いのか下山したらレインパンツの股の下までドロドロになってました。レインパンツがゲイター代わりになって良かった〜。

登山道はドロドロでビッシャビシャ! Photo by TNK

2時間40分程でコマドリ沢分岐までやってきました。ここは沢を渡渉するのですが水量が多いと怖そうです。

Photo by TNK

水すごい綺麗なんだけど北海道の水はそのまま飲んではいけませんね。エキノコックスというキツネが媒介する寄生虫に感染する恐れがあるので必ず煮沸しなければいけません。なので水は全て自前で用意しました。粉末ポカリを溶かしてハイポトニック飲料にする用に2L、山頂でカップ麺を食べる用に400mlの計2.4Lの荷揚げです。

今回の行動食は

こんな感じ。甘(チョコベビー)+辛(ビーフジャーキー)+酸(レモン皮)を取り揃えてみました。これプラス、コンビニで買ったドーナツ4個入りを一つずつ食べながらコマドリ沢まで、そこからはエビピラフをパクつきましたが結構な量が余ってしまいました。今度からアルファ米は持って行かなくてもいいかも。

さらに山行前にアミノバイタル2200を一袋、下山前にもう一袋でアミノ酸を補給。飲み物はポカリ(を、薄めたもの)で水分・塩分・糖分を補給。ん〜完璧。強いて弱点を挙げるならコストがちょっと…ってとこかな(ビーフジャーキーとアミノバイタルが高い)

てかポカリとアミノバイタル持ってくならビージフジャーキーはいらなかったかしら…?う〜ん🤔

あ、写真中の「Navy Biscuits」はパッケージが可愛かったので秀岳荘で買ってみました。カンパンなので非常食に良いですね。値段も¥108でお手頃です。

沢を渡渉してしばし急登が続き次のチェックポイント前トム平を目指します。

Photo by TNK

沢沿いをダラダラと登っていくのですがご覧の通り紅葉がキレイ!ここからもう少し登ると前景が開けてさらに美しいです。

感動的景色!

沢沿いを登り終わるとゴロゴロとした岩が登場します。手稲山のロックガーデンみたいな感じです。

ここもダラダラと登っていきます。この辺りから頻繁にナキウサギの「キィキィ!」という鳴き声が聞こえるようになりました。ナキウサギは今回のトムラウシ山行の楽しみの一つでもあったのですが結局最後まで対面することは出来ませんでした…😢(ハイマツに駆け込む後ろ姿だけ見えた)

リスは結構いて、俺がシマリスを見つける度に「あー!」とか叫ぶもんだからTNKに「熊でも出たかと思ったじゃねーか!」とご心配をおかけしてしまい申し訳ございませんでしたw

今年は前トム平からトムラウシ公園にかけて子連れのクマがよく目撃されているようです。と言う訳で今回はクマ鈴装備&お守りとしてクマスプレーを持ってきてみました。

元祖クマスプレーの「カウンターアソールト」です。Amazonのギフト券が余ってたのでそちらで買おうとしたら山行当日までに配送が間に合わなそうだったので、秀岳荘で買ってきました(¥8,200)

ホルスターを買っていないのでザックの横ポケットに突っ込んでましたが、実際に遭遇した時に咄嗟に取り出せるかは不明w

40分程で前トム平に到着。

結構歩きましたね〜

山頂まではもう少し!

ここからハイマツに囲まれた道をしばし行き、山の斜面をトラバースする形で進んで行きます。周りがガスってたのでよく分からなかったのですが、ふと横に目をやると

巨石群!

ガスでもやっとした先に今までと比べ物にならない大きさの岩々が待ち構えているのです。これは鳥肌ものでした。

トラバース道からこちらの巨石群の方に登山道は続きます。そして岩々を越え尾根道をしばし歩きトラブル発生。「あれ、これってどっちですかね?」

左は道のような何か、右は明らかに人が行き交っている形跡のある道。右だろうとのことで右に進路を取りしばし歩く。あれ?さっきのトラバース道に戻ってる…

初めて道迷いしました。晴れ渡っていれば分岐で左手にトムラウシ公園が見えて迷いなくそちらに行けるのですが、ガスで見通しが悪い中だったので間違ってしまいました。おまけに岩のマーキングも見えづらい。結局間違って進んだ右の道はトラバース道からトムラウシ公園に進む道が二種類(僕らが最初に歩いてきた道と)あったってだけの事でした。

と言う訳でトムラウシ公園を見渡せるところまでやってきた。凄みのある雰囲気にまた鳥肌。

北アルプスは「きゃー!すごーい!なにこれー!」って感じだったけどトムラウシは「おお…こ、これはすごい…」みたいな雰囲気があります。なんかちょっと怖いです。

トムラウシ公園は遊歩道みたいな感じ。穏やかに歩を進められます。ここから先は少し登って斜面をトラバース。トムラウシ公園から35分程で南沼キャンプ場との分岐。

山頂はすぐそこ!

山頂までの急登を15分…

着いた!5時間30分かかりました。最後の登りはなかなか疲れた💧

山頂はTNKの温度計で摂氏5度。おまけに風も強く体感温度的には氷点下じゃないかと思われるくらいです。ガスで展望はナシ。晴れ間を待つ間、お湯を沸かしてカレーヌードルを食べました。山行中はこれぐらい味の濃いものの方が元気が出ていいな〜。

そうこうしているウチに続々と登山客がやってきました。俺ら登り始めた時、駐車場にはクルマ数台しかいなかったので「なんか怖いな〜」とか思ってましたが、こんだけ人がいるんだと思うとなんかホッとします。

カップ麺を食べ終わり下山開始。雨は降ったり止んだりなのでレインウェアは着たままです。やっぱり下りは早いですね。あらもう?てなぐらいで前トム平。大きなザッグに荷物パンパンなパーティー何組かとすれ違いましたが皆さんテント泊(か、縦走)なんでしょうね。

前トム平でしばし休憩した後、コマドリ沢への下りに突入。岩がゴロゴロしてるので中々歩きづらく疲れる。

コマドリ沢でも小休止。下りは大変疲れるな。カムイ天上へ向かう際に急登の登り返しがあるけど、登りの方が疲れないやと思うぐらい下りが苦手です。

気合いいれるぜ! Photo by TNK

そしてここに来て天気が快晴に。

Photo by TNK

しかし相変わらずのドロドロ道。そんでもってカムイ天上までがまぁ遠い!いよいよ疲れてきます…

ようやくカムイ天上、休憩中の二人のおばさま方を横目に小休止。ここから温泉分岐を越えて短縮登山口まで約1時間15分。ながすぎるー!😱

右手にポカリを握りしめグビグビ飲みながら身体にムチ打ってとにかく歩くのです!

Photo by TNK

15:50PM。戻ってきました(往復タイム9時間20分)やはり登山は登山口に戻って来た瞬間が一番嬉しい。このトムラウシはものすごい達成感であります。

アクセラちゃんも尻尾ふって迎えてくれてはるわ…

車中泊OK、自転車3台(Fタイヤは外す)平積みOK、パワーもあって燃費も良い(今回は650km走って満タン法で20km/Lだった)、マジ完璧やんこのクルマ…

その後は今日の宿泊地サホロ湖畔キャンプ場(すごいキレイなのに無料)でテントを張り、晩飯に芽室町のインデアンカレーへ行き(往復60km…)、芽室町の温泉で汗を流し、キャンプ場に戻りビールを飲んで気を失うようにパタッと就寝!という流れでした。

レーサーフォトンのこのアウトロー感がたまりません! Photo by TNK

そして翌日自宅に戻ってきました。

いやしかし今回はなかなか歯ごたえのある山行でした。今後は片道6時間超えならば無理せずテン泊…と、したいところです。

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