四国地方は日本百名山のうち二座を構えていて、それが石鎚山と剣山だ。標高は共に1,900 mを超えていて、石鎚山(1,982 m)にいたっては近畿以西では最高峰の山である。

今回、三泊四日の行程でこの二座に登頂してきたので報告しよう。

新千歳から関空まで行き、そこからレンタカーを借りて四国を巡るので極端な話荷物はどれほどあっても構わない。なので現地での宿泊はキャンプにすることにした。普段の登山装備にプラスしてテント・マット・寝袋…これらをオスプレー・イーサー70に詰め込んで、総重量は約11kg程だ。

キャンプ場では滅多に人とカブらないテラノバ・レーサーフォトン1を久しぶりに引っ張り出し、そのままバックパックに突っ込む。持ってくペグの確認ぐらいしておけよと、設営時に大量に余ったペグを見てまず反省。

そんなことよりこのオスプレー・イーサー70は本当に素晴らしいバックパックだと思う。担ぎやすさと収納力、そして何より色がめちゃ俺好みなのだ。

とは対照的なのが今回アタック用に持っていったテラノバ・ボイジャーパック30である。ウルトラライト仕様で軽いのは良いんだが、いかんせんフレームが入っていないもんで荷物の量が少ない時はへにゃんと形が崩れてしまう。さらにウェストベルトがただのストラップなのも微妙。イーサー70を背負った後だと余計に剛性感の無さが気になってしまうのだ。

そんな俺が最近気になっているのは、リッドが無くてロールトップになっているCRUXのRK30とか山と道のTHREEだ。リッドを留めるストラップが一本ならまだしも、ボイジャーパック30のように二本で留めるタイプのものって面倒臭いんだよな。


新千歳と関空の往復は往路はANAで復路はJALである。春ダイヤが発表された3ヶ月前に早々に取得したので激安の往復¥18,000であった。購入はいつも通りトラベルコ経由のスカイチケットだ。

レンタカーもトラベルコ経由でじゃらんで予約。ポイントを少し使ってコンパクトカー三泊四日で¥13,040。時期が時期なのでちょっと高い。

ANA1710で関空9:30AM着、結局車で出発したのが10:20AMだった。初日は移動日。山陽道をひた走りしまなみ海道から四国愛媛県に上陸の予定。

今日本で一番アツい島であろう向島を通過し(県警のヘリがウロウロしてた)、その隣の隣である生口島に降り立つ。この辺りで名産のタコを使った料理で有名な「ちどり」という食堂がある。時刻は15時を回っている。ここまでの食事はサービスエリアで食べたアイスクリームだけである。

たこ天丼 ¥1,250(税抜)

たこがプリッとしていて美味かった。

瀬戸内の島は気候も時間も穏やかであった。

今日の宿泊は朝倉ダム湖畔緑水公園キャンプ場で幕営の予定

朝倉ダム湖畔緑水公園キャンプ場(無料)

…だったんだけど、せっかく愛媛来たんだから道後温泉入りたくね?ってことでキャンプ場とは逆方向の松山市へ向かい道後温泉でヒトップロ浴びて、そのまま松山市内のビジネスホテルに宿泊することにしたのであった。

ビジネスホテル末広(一人¥4,500)

かなり古い雰囲気のホテルだが人の良さそうなフロントのおじちゃんと、当日予約で¥4,500という価格を考えれば十分満足である。

二日目、石鎚山登山当日は6:30AMにホテルを出発。前日に道後温泉のファミマで水とか山行中の食料を買い込んでいた。途中トイレに寄ったセブンでおにぎり(なんとタコ飯おにぎり!)とカットフルーツ(パイナップル)を買って、結局行動食は以下の通り。

飲み物 水 2L
行動食 おにぎり 3個

無印良品シューチョコ 1袋

非常食 カロリーメイト 2本入り

おにぎりを山行中均等に分けていく作戦だ。水は2リットルあれば十分だべ。

石鎚山にはロープウェイがあるが、それも途中まで。ロープウェイを使っても山頂までは約3時間はかかる。それより何よりこの石鎚山最大の特徴と言えば

間違いなくこの鎖場だろう。写真は一番最初に現れる『試しの鎖』を途中まで登ったところから撮影したものだ。ご覧の通りほぼ垂直の壁を頑丈な鎖がぶら下がっており、これを頼りに登っていくのだ。ちなみにこの試しの鎖で長さが74メートルもある。

『え、こんなん行くんスか自分…?』

下から見てたら行けるかなー?と楽観視してたが登り始めると、足を置く場所があったり無かったりで、かなりシンドイ。

足を置く場所が見つからないから無理な姿勢でグンッと上に登ろうとして太ももがつりそうになる。登山靴がゴツくて鎖の輪の部分に絶妙につま先が引っかからない。トレランシューズやクライミングシューズなら楽々登れると思う。

さらにこの試しの鎖は登ってからがまた大変。向こう側に降りなければならないのだ。

これもまた足場があるのか無いのかよく分からない箇所があって気を使う。正直北アルプス大キレットの方が足場がしっかりしていて安心できると思った。

そんなこんなで無事に試しの鎖を攻略したわけだが、このような鎖場があと三つも残っているのだと思うとあまり心地はよろしくない(試しの鎖場が一番キツいと言われているが)。

天気は良すぎる程に良くて気温が高く日光が肌を焼くのが分かる。汗の量が凄い。シーズン一発目登山にしてはいささかハードル高くないか?と自問しながらの山行である。途中残された雪渓の雪をつかんでは

マジで気持ちいいっす〜コレ〜

体温を下げようとする。これが本当に元気が出る。

一の鎖に到着。先ほどの試しの鎖よりは距離が短めで登りやすそうだったのでまた挑戦することにした。ここまで使っていたストックをザック前面のメッシュポケットに収納…したら枝とかに引っかかって危なかった。ちゃんとザック横に収納すべきだなと反省。

ストックの収納をしている間にカップルのうち女性の方にお先にどうぞと譲るとスイスイと登っていく。男性の方に『どうですか?(お先に)』と聞くと『いや僕はいいっす』ってことで彼は迂回路に回っていった。

迂回路?

『この鎖登んなくてもよかったんやー!』

そうです。全ての鎖場に鎖の登りを回避する迂回路が設置されていたのです。

実は迂回路を行った方が早かったりするのだ

俺はその後、一の鎖を登ったところでギブアップ。二の鎖と三の鎖はパスして迂回路へ回ったのであった…本当のところ一の鎖で軽い落石を起こしちゃってなんかもういいやって思ってしまったのだ。

迂回路はこんな感じで鉄の階段が設置されている。

謎ポーズ

とりあえず山頂に着きました。タイムは3時間といったところでした。

しかし実はここが最高峰ではなく、ここからもう少し行った先の『天狗岳』と呼ばれる頂が石鎚山の最高峰なのだ。この謎ポーズの写真を撮ったところが弥山(みせん)と言う。弥山にザックをデポしてササッと天狗岳に向かった。

痩せ尾根…と見せかけて足場はしっかりしている

 

高度感がすごい!

 

すぐ着いた

写真を撮って弥山に戻り昼飯とした。登山口に来るまでの道中で調達したセブンの果物パックがえらい美味しかった。

弥山で法螺貝を吹いていた人がいたけど何かルーツがあるんでしょうか…??

迂回路を使い下山開始。日差しが凄くて首や腕が焼かれ、汗がダラダラと流れ出る。水分は水しか無く、塩分を補給出来るものは無い。そのせいか、久しぶり登山だからか、下山の後半は油断すれば止まりかねないペースにまで落ちてしまった。

まじくっそ疲れたー!

2時間程でロープウェイ乗り場に戻ってきた。Mr. RD(Racoon Dog = 狸)にポカリを買ってもらったがどエライ勢いで体内に吸収されるのが分かる。やはり俺みたいに尋常ではない程汗をかく者は、水だけじゃなくて塩分やら糖分やら色々考えないといかんのだな。次回は粉末ポカリでも持ってくかな。

ちなみに今回の写真、妙に下の部分に光の反射を受けているなーとか思いませんでしたか?

Oh dear…

山行しょっぱなにカメラ落としてレンズフィルターが割れちまったのだ。替えのフィルターもあったのに、落とした衝撃でフィルターが変形してしまい、レンズから取り外せなくなってしまったのであった。コイツのひび割れに光が反射してしまい、写真に写り込んでいるのである。

フィルター外れねーとかレンズごとこ交換かよ…ガックシ

そのうちカメラ屋で直してもらおうと思う。それまでは久しぶりに純正レンズに戻すかなー。

石鎚山登山の反省点

塩分を補給できる行動食を持って行かなかった
日焼けのことをすっかり忘れていた

※結局チェーンアイゼンを使う場面はありませんでした

下山後は2時間程車で走って高知県大豊町にある『ひばり食堂』へご飯を食べに行った。ここは大盛りカツ丼で有名なお店なのだ。

かなりの台数が止められそうな駐車場からも人気店と分かる

カツ丼(普通サイズ)¥800

普通サイズを注文してもデフォでカツ二列!カツを一口頬張った時にフワッと拡がるコショウの香りや甘めの味付けが家庭的かつ懐かしさを感じるお味である。

腹を満たした後は本日の幕営地である徳島県東みよし町の美濃田の淵キャンプ村へと移動した。

キレイに整備されていて車もサイト横に直付け可能なオートキャンプ場なのだが『予約不要!料金無料!』なのです。

美濃田の淵キャンプ村(http://minoda-camp.com/)

サイトの地面は芝・砂・土とあるのだが、そのうち土(キャンプ場の奥側)は今年の整備で土の流出を防ぐためにコンクリを混ぜたものに変更があったらしく、アルミペグではひん曲がって打てないほどに固いものとなっていた。実際にスチールペグじゃないと無理とか持って来たアルミペグをダメにしたとか既にテントを張っていた人が教えてくれた。

と言うことで砂地に設営することにした。砂地と行ってもある程度手応えのある砂地なので刺さったペグはテンションかけても安定していた。

久しぶりにレーサー・フォトンを設営したので『あれ?これこうだっけ?こっちだっけ?』とか少し戸惑ったが何とかできた。このキャンプ場の近所のハイウェイオアシスに美濃田の湯という温泉があるのでヒトップロ浴びてきた(¥600。シャンプー・ボディソープあり)。

今回荷物を減らそうと三泊四日の行程で靴下とパンツの替えをそれぞれ一つずつしか持ってきておらず、温泉入った時にボディソープで洗濯しようと考えた。が、実際に洗ったはいいがその後全く乾かなかった。着干し(体温で乾かす方法)しようとしたがあんまり気持ちの良いものじゃない。これはあくまで緊急用とするべきなのだろう…

ここまでの旅の反省点

登山用以外の靴下も持っていく

今回は飛行機を使った旅なのでガス缶は持参していない。近所のコンビニで買った惣菜とビールで二日目を締めくくった。


翌日も快晴である。

ダブルウォールテントなのでインナーは濡れなくて良いが、フライシートの内側にはビッシリ結露している。荷物を減らすためにセーム革を持って来なかったが大した重量じゃないんだからあってもよかったかもしれない。

キャンプ場を朝6時過ぎに出発して剣山登山口の見ノ越へ向かった。

これが大変なのだ。四国は普通に車一台分しか通れないような道が多い。しかも国道で。美濃田の淵キャンプ村から見ノ越駐車場までの半分(約25km)はこの”酷道”を行かなければならない。

ふつーにせまい(対向車接近中)

なんとか無事故で見ノ越駐車場に到着。

この奥に立体駐車場もあり

見ノ越駐車場は標高の高いところにあり、ここから一人乗りの登山リフトで頂上付近まで行くこともできる。

登山リフトに何を思うのかRD氏

もちろん我々はリフトは使わず歩いて登る。8:15AM、登山口である神社(名前忘れた)から山行開始。

いきなり階段地獄!

約40分でリフト降り場へ。

そこからさらに40分歩く。

すると見事に整備された木道が現れる。

剣山登頂完了!やはり百名山はよく整備されていて登りやすくて良いですね〜。

そしてこの山頂から望む隣の山、これを『次郎笈(じろうぎゅう)』という。そしてこの剣山は別名『太郎笈(たろうぎゅう)』という。この二つの山は山容が似ていることから地元では古くから兄弟峰とされているのだ。

なんとも美しい山容である。北アルプスの稜線は標高が標高だったのでゴツゴツとした岩肌が無機的であったが、ジロウへの稜線はそれとは対照的だ。

待ってろよジロウ!!

もう少しで着くかんな!!

ジロウを御前に天の福音が穢れた地に満たされる妖聖乱舞で解放世界を光で満たそうか…ククッ

ジロウとは異なるもう一つの“力”を天の福音が穢れた地に満たされる妖聖乱舞が解放滅ぼす暗き闇の魔剣士…ククッ、ワタシノコトカ

ジロウの山頂は…こっちだ!(そっちじゃない)

着いた。タロウから約50分程であった。途中、厨二的フォトセッションを挟んだにしてはまずまずのタイムであろう。ここで食事休憩を15分ぐらい挟んで下山。ジロウを下り馬の背まで出たら、タロウには戻らず裾野をトラバースしていく道があるのでそれを使う。

今日も日差しが良くて、昨日の石鎚山で負った首元の日焼け(というより火傷に近い)が痛い。

この木と俺の火傷の色一緒っすねー

腕も焼けてる。北アルプスの時はこんなに酷くなかったけどなんでだろ?職場では会う人会う人『痛そう』だの『痛々しい』だの言われるし、このブログを書いている今ではすでに皮がボロボロに剥け始めてなんかもうすごいです。

おつかれさまです〜

約50分程で登山リフト降り場に着。そこから30分程で駐車場。サクサクであるな〜。

本日の宿は香川県の東に位置する田ノ浦キャンプ場である。海岸に面していながらサイトは芝なので、昨日の美濃田の淵キャンプ村のように砂に悩まされる心配がなくて良い。そして本日も宿代タダ(利用料無料)。

トイレが簡易トイレでちょっとアレだけど、静かで良いキャンプ場であった。

車で5分程のところに翼山温泉という公衆浴場(¥400 シャンプー・ボディソープ付き)があるのだが、日焼けが酷すぎてゆったりと湯船に浸かれなかったのが残念である。

地元スーパー『マルナカ』で買った惣菜とビールで三日目終了。


香川では剣山から田ノ浦キャンプ場に向かう道中、長田in香の香で冷やしうどんを、最終日である今日のの朝に吉本食品で釜揚げうどんを平らげた。吉本食品で食べたうどんすっげ〜美味かった!朝うどんっていいな〜と思いました。

しかし吉本食品でうどんの写真を撮ろうとした瞬間、俺のスマホが逝っちまいました(バッテリー切れ)。さらにメインカメラ(NEX-7)のバッテリー残量も10%を切る始末。これまた反省点である。湯気が充満する調理場で黙々とうどんを打つ職人の後ろ姿は良い画だったな〜。

反省点

モバイルバッテリーまでとはいかなくてもスマホの充電器は持ってくるべきだった(空港とかホテルで充電できた)
NEX-7の予備バッテリーが必要

関空へ向かう前に淡路島で降りた。

お土産を買った。

これだ!と思ったベリーグッドルッキングなスーベニア

関空の保安検査でお土産に買った道後温泉の液状入浴剤が引っかかってしまい、色々手荷物を出さなければならなかったのだが、あの緊張感漂う空間においてこのベリーグッドルッキングなオニオンスープがぽつんと置かれている様はなんとも間抜け。いっそこいつだけX線にかけてもらってベルトコンベアで流れてきてくれと思った。

それから行きはスマホで航空券のチケットを提示できたのだが(QRコードで)、帰りはスマホの電源が切れていたため、こういう事態を想定して紙でのチケットも持参したのだが、往復二人分でA4用紙4枚も持ってくるのは面倒臭いなーと思ってそれぞれのQRコードだけA4にコピペしてさらに余白を切って持っていったら、保安検査の時に何か揉めていたようだったので、次回からはモノグサしないでちゃんと持っていこうとも思った。

関空さんほなさいなら〜

風不死さんに樽前さん帰ってきたで〜

反省点をまとめると

塩分を補給できる行動食を持って行かなかった
日焼けのことをすっかり忘れていた
登山用以外の靴下も持っていく
 モバイルバッテリーまでとはいかなくてもスマホの充電器は持ってくるべきだった(空港とかホテルで充電できた)
NEX-7の予備バッテリーが必要
航空券チケットはものぐさしないでA4用紙に印刷して持っていく

以上でした。

さて、体力の無さを露見してしまった今回の山旅。体力UPのためこれから藻岩山までひとっ走りしてきます。あ、しかしその前にJALマイルの事後登録をしなくちゃ。あ、ってかその前にもう一眠りしよう。おやすみなさい〜。

Pocket