6日間と5時間でアメリカ大陸を横断してみた その3

旅の計画立案当初はニューヨークのマンハッタン市街でレンタカーを借りてそのまま大陸横断のスタート!とする予定であったがよく考えると『いきなり異国の地で運転を開始して車&人&標識だらけのマンハッタンを脱出するのは難しくない?』という懸念があったため、大都会マンハッタンを抜け、ニューヨーク州の隣のニュージャージー州からレンタカーを借りることにしたのであった。ニュージャージーにはニューアーク空港と呼ばれる国際空港があり、そこへはマンハッタンからのアクセスも容易である。そのため後から考えてもこの選択は正しかったように思える。そのニューアーク国際空港には大手レンタカー会社のHertzがあり、予約は日本にいる間にHISを経由して既に行っていたので予約確認書を印刷して持参すればよい。

とは言いつつ、実際には緊張するものである。なにせ友人二人は『英語が全くダメ』であり、かと言って私はそんな友人二人に毛の生えたぐらいの英語力しか無いのだ。レンタカー借りられなくても国内LCCでロスまで行けばいっかーなんて楽天的な事も考えつつ、P3駅から間髪入れずに営業所へ突っ込んだ。

ニューアーク空港AirTrainのP3駅に隣接するHertzの営業所

営業所内は客を含めて人はあまりいない様子。入り口から入り、突き当たりを左に行くと自動受付機が何台かと有人の受付デスクが二つあり、有人デスクのうち一つは家族連れの対応をしているので、もう一方のカウンターの姉ちゃん(暇そう)に呼ばれる。

日本より持参した予約確認書を渡し、パスポート・日本の免許証・国際免許証を渡す。住んでいる街を聞かれたので『Sapporo』と答えた(最初何言っているか分からなかった)。電話番号(日本ので良い)を伝えクレジットカードを読み取り機にスワイプしサインする。友人二人も同様に必要書類を渡し手続きする。何やらペラペラと質問され全く聞き取れずに困ったがとりあえず手続きは完了した。

車の鍵と受け取った駐車場の番号を頼りに駐車場内を探す。クルマは一体なんだろなー?ワクワク

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俺『おおー!これはトヨタ・4ランナーと呼ばれる日本ではその昔ハイラックス・サーフとして売られていたモデルで全長4,800mm全幅1,900mmと日本では大柄モデルに分類されるがアメリカではこれすらもミドルサイズで排気量は2.7Lと幾分心もとないが信頼性抜群なトヨタ車ということでまさに大陸横断に打ってつけなクルマじゃないっすか!』

とにかく良さそうなクルマを借りられて安心。

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時差ぼけで体調はすこぶる悪いが、アメリカで最初にハンドルを握るのは私と決めていた。左ハンドル右車線。日本とは真逆のルール上でこの巨漢を動かすことは相当な困難が予想され…いや、実はすぐに慣れた。『日本で車を運転している人ならすぐに慣れる』という情報は本当なのである。ウィンカーとワイパーを間違えたことが一回あっただけで、左車線に突っ込むような事は一回も無かった。

エンジンを始動、Hertzの立体駐車場内をソロソロと進み出口へ向かう。出口のゲートにいるHertzの職員に国際免許証を提示して出発。いよいよアメリカの本線に合流である!

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レンタカーには一応日本語音声対応の『ネバーロスト』というカーナビが設置されていたが(契約したつもりは無いが何故か使えてる)、圧倒的にスマホのGoogle Mapでナビをした方が分かりやすかった。

しかし運転して間もなく猛烈な眠気に襲われる。この集中力ではおそらくワシントンまで辿り着けないだろう…

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という訳でサービスエリアへ立ち寄って早々に友人へ交代した。

アメリカの高速道路は日本のように等間隔でサービスエリアが現れる訳ではない。通行量の多い一部区間に設置されているのみで、ではそれ以外の休憩はどうするのだと言うと、高速道路の各出口付近には必ずコンビニ併設のガソリンスタンドがあるのでそこで休憩することが出来るのだ。高速道路は無料だから何度でも乗り降り可能。

本日の宿は昨日の宿より少しランクが上がって『ホリデーイン・ロズリン・アット・キーブリッジ』である。治安の悪いと言われるワシントンにおいて犯罪発生マップ上で全く犯罪履歴の無かったロズリン地区に宿を取ったのだ。ちなみになぜワシントンの治安が悪いかと言うと、公務員しかいないので夜は町中に人がいなくなるためだと言われている。

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とてもクリーンな印象だったロズリン。人影はまばらだが夜に出歩いても特に不安は感じなかった。

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ホテルには自走式の立体駐車場が併設されていて無料で使用可能。しかもチェックアウト後も車を置きっぱなしにして良いと言うのでそのまま観光に出かけられた。

翌日以降の強行軍にそなえて車の中で摂取する食料と飲料、及び本日の晩飯をホテル近くのスーパーマーケットへ買い出しに出かけた。

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疲労回復のためにはタンパク質の摂取は不可欠であるからプロテイン入りのココア飲料を買ってみた。ザバスのプロテイン(ココア味)を牛乳に溶かしたような濃厚さがある。不味くはないのでまぁまぁである。その他にサラダセット(なぜかリンゴ風味の甘いドレッシング…)に主食のサンドイッチである。これが不味い。アメリカへ到着してから二日目。未だまともな飯にありつけず…

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トリプルベッドが設定された奇特な部屋を設定したホテルはあまり存在しないので、旅程の宿泊ほぼ全て(マンハッタンはトリプルベッド。フラッグスタッフのSuper8はツイン+二段ベッド)ツインルームの三人使用で乗り切った。と言ってもアメリカのベッドは日本で言うクイーンサイズはあるので男二人で寝ても大した問題はなかった。旅の恥はかき捨てと言う。ホモと思われたって良いじゃない!

アメリカ 三日目

本日はホテルの駐車場に車を置きっぱなしでのワシントン観光である。何となくロズリンの治安が良さそうな雰囲気だったので、バックパックのような大きい荷物は車の荷室に放置する事にした。トノカバーが無かったので荷室のフロアマットを荷物の上にかけて目隠しをした。ワシントンの観光には市内各所に点在するレンタルサイクルを利用すると便利だとの情報があったので、ホテル近くから自転車を使用することにした。

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無人のレンタサイクル

各レンタルポイントにはクレジットカードの支払い端末があって、クレジットカードを登録すると五ケタの数字が印刷され、その数字を各自転車のロック解除に使用するという仕組みだ。レンタルは一日約¥905円で、自転車一回の利用上限は30分まで、それを超えると超過料金が加算される。なので30分経過する前に次のレンタルポイントに返してまた新たに借りるということを繰り返すことになる。このレンタルポイントの場所や空き状況はiPhoneの専用アプリで確認が出来るので便利である。

カードを挿入する神戸君

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なぜか自転車との色味が一緒!

アメリカでは自転車は道路の路肩走行が原則だが、歩道を走っても特に冷たい目で見られることは無かった。しかし(レンタサイクルの案内によると)街の中心付近では歩道を走ると罰則が適用される箇所もあるとのことなので注意が必要である。自転車は重たく普段使用しているスポーツバイクのように軽やかにとはいかないが、快適なものである。とても寒い日であったので手袋を持って行って正解だった。

ロズリンからワシントンのモールまでは川を渡らなければならない。サイクリングロードがあるのでそちらを利用した。同じ自転車&一列縦隊でトロトロと走る姿が滑稽である事は容易に想像できた。地元民のスポーツバイクの通行を妨げないよう後ろに気を使いながら走るのだ。ところで地元民はリアキャリアにパニアを両側へ装着するスタイルがデフォなようだった。私も来年バッドボーイにリアキャリアを復活させてみようかなと思う。

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ワシントンでの自転車は本当に気持ちが良かった。空気は刺々しい程に冷たく張りつめており何とも爽やかなものである。

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モール周辺のメジャースポットを一通り周り終えると、スミソニアン航空宇宙博物館の開館時間である。スミソニアン博物館は科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館の総称で、このエリアには航空宇宙博物館を筆頭に様々なジャンルの博物館が存在しおまけに入館料は完全無料というのである。入館は無料だが入館前にはX-Rayを用いた手荷物検査が行われる。

入館前に保安検査があるため列が出来る

いざ入館!

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アポロ計画の月着陸船!

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ベル・X1マッハバスター!(世界で初めてマッハを超えた飛行機)

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三菱A6M零式艦上戦闘機!(零戦)

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私の好きなメッサーシュミット・Bf109。キャノピーが渋い!

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(分かりづらいが)キュリオシティが意外とデカいということに興奮した。現在も火星で孤軍奮闘中!

航空宇宙博物館を後にし、自然史博物館(動物の剥製がいっぱい)へも訪れた。こちらも同様に手荷物検査を行っているがX-Rayによる検査は無くカバンの中を人間の目で確認するのみであったので保安検査の方法は各博物館で統一されていないようである。航空宇宙博物館はオッサンばかりの印象だったがこちら自然史博物館は子供達がキャッキャッとはしゃいでいたのが印象的であった。

そして博物館近くのレンタルサイクルスポットから自転車を借り出しロズリンまで戻った。風が吹きすさむ川を渡り、永遠と続くかと思われるサイクリングロードを激重な自転車で帰ってきた。

駐車場まで戻り車が無事なことを確認し乗り込む。現地時間午後1時30分、約700km彼方のオハイオ州コロンバスを次なる目的地とし出発したのであった。

あ、その前にガソリンを入れねばならん

続く

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