6日間と5時間でアメリカ大陸を横断してみた その1

無事帰国!

帰国してから三日間時差ボケに悩まされた私です。ようやく復調してまいりました。NY到着時も初日及び二日目は猛烈な眠気と腹痛に悩まされ齢三十にしての初めての時差ボケに戸惑っていたわけであります。ところで時差ボケになる人とそうじゃない人の違いってなんだろうとふと思い調べたところ

『まじめで神経質で内向的な人がなりやすい』

やかましいわ!ヴォケ!!

と、言う訳で今回6日間と5時間という無茶な日程でアメリカ大陸を東から西へ横断してきたのでそちらの回想を綴っていこうと思う。

回想スタート!

2016年7月中旬頃。神戸在住の友人(高校の同級生)が地元である北海道岩見沢市に帰省した際、私ともう一人の高校の友人も含めて居酒屋にて酒を飲んでいた。その時に今回の旅の話になった訳であるが、あれよあれよと言う間に話が進み8月の終わりには航空券を取得、9月・10月にレンタカーの手配からホテルの手配までを済ませて今回の旅の出発を迎えた訳である。酒の席だけの話にならなかったところが我々も大人になったという事であろうか。

08:15 新千歳発 ADO118便

神戸在住の友人(二人の子持ち。以下神戸君)に都合を合わせるため、シングル万歳な我々北海道組(私と岩見沢君)は一先ず08:15新千歳空港発エアドゥ118便にて神戸空港へ向かい(関空着の都合の良い飛行機が無かった)神戸君と合流、神戸空港と関空を接続している高速船『ベイ・シャトル』にて関空を目指すのであった。

この日は関西地方に強風警報が発令される天候の悪い日で、9時及び10時出航のベイ・シャトルは運休となっていた。ADO118便は神戸空港10:20着でほぼ定刻。『船がダメなら三宮から電車で関空だな』なんて話していたが11時発のベイ・シャトルはしっかりと運行をしていたので当初の予定通り事を運ぶ事ができた。がしかし

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波が高くて揺れる!こりゃ疲れてる時に乗ったら酔うかも分からんぞ…と思いつつも無事に関空に到着した。所要時間は約30分、荒波をズバズバとかき分け白波を時たまけたたましく噴き上げながらの運行であった。

今回のフライトは中国東方航空にて上海経由ニューヨーク行きである。まず関空を14:10発MU516便にて上海浦東国際空港へ向かい、そこからJFKへ向かうものである。

関空発 MU516

当初、色々なレビューサイト上での情報から今回の航空会社にいささか不安を覚えていたが結論から言うと全く問題無かった。『時間通りに出発しない』だとか『客の中国人がうるさい』とか色々言われていたが、出発は時間通りで到着は少し巻くぐらいだし、客の殆どは中国人だが静かに席に座っているようだし、CAも丁寧に対応しているし問題は無かった。ただ中国発の機内食はご飯が臭くてちょっとアレだなと思ったが、関空発やロス発は美味しかったように覚えている。

関空発の機内食
Fish or ChikenでFishを選んだらうなぎ(?)の蒲焼きで美味しかった
珍しいパッキングされた飲料水
果物(右)は限りなくスイカに近いメロンであった

上海浦東国際空港には15:30に到着する。上海発ニューヨーク行きが20:15と多少間が開くので上海の街へ出てみようと計画していた。

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着陸してからターミナルまでが異様に長く感じた。おまけに飛行機からはバス移動である。何やらガスがかかっているように見えるが天候によるものなのかPM2.5によるものなのか結局今の今まで判明していない。

上海浦東国際空港からは世界で唯一営業運行中のリニアモーターカー『MagLev(マグレブ)』が空港より30km先の龍陽路駅まで開通している。将来的には上海より南西へ約100kmの杭州市まで延伸する計画もあるようである。最高速度は430km/hであるが、安全上の問題から一日の内でこの最高速度を出すのは数時間の時間帯のみで殆どは最高速度300km/hに抑えられる。私が乗ったときも301km/hまでしか出ていなかった。しかし30kmの距離を約5分で結ぶとは驚異的である。ちなみにこのマグレブはドイツ・ジーメンス社の技術を使っているらしい。なんとなく安心。笑

上海で『リニアモーターカー』と言っても通じないらしい

観光のため一度出国するのでトランスファーゲートには向かわず入国審査ゲートへ向かう。難なく入国完了。マグレブの乗り場はどこかなーと探していたところ何やら大声で何かを呼んでいる声が…到着ロビーの一角、何かの店なのか分からんが一畳分程の幅のカウンターに人がギュウギュウに詰め込まれておりどうやら俺らを呼んでいるようで

『おい日本人!そこの日本人!(意訳)』

『どこに行くんだ!道を教えてやろう!(意訳)』

てなことを4〜5人に喚き散らされ『うぃーあーごーいんぐとぅーさいとすぃーいんぐばいゆーじんぐまぐれぶ!』みたいな事を言ったら

『マグレブの乗り場は上だ!案内したんだから金をよこせ!(意訳)』と言われたので『おーけーおーけーすぃーゆー!』と踵を返したら

『テイクマニー!テイクマニー!』と言っていて『(そこはギブマニーじゃないのか…?)』と思って複雑な気持ちになった。海外では話しかけられても相手にしてはいけないと言う事を再確認した訳であるが『Thank you for Nothing!!(余計なお世話じゃ!)』とでも言ってやれば良かった。

気を取り直し上海観光である。

マグレブの往復乗車券を80元(約¥1,300円)で購入する。持って行ったクレジットカードはもちろん使えるがPINを入力しても無効となるようでレシートへのサインの記入を求められる。これは中国に限らずアメリカでも度々遭遇した。チケット購入カウンターの担当は愛想マイナス100%な鋼鉄の無表情であったが問題無く往復のチケットを購入したい意図は伝わったようであった。

マグレブはホームへ入る前に手荷物検査が行われる。空港での保安検査と同じような類いだ。保安検査を抜けるといよいよ世界で唯一営業運行中のリニアモーターカー『マグレブ』とご対面である。

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空港から上海への通常の地下鉄の運行料金と比べて割高なせいかマグレブには殆ど人が乗っていなかった。おまけに乗り心地は想像したものと少し違ってガタガタした印象であった。

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台湾の時もそうであったが自動改札の反応がすこぶる悪い。改札機のセンサー部にピタッと付けてしばらく(1〜2秒?)待たなければならないが皆これに混乱しているようで改札は混雑気味であった。私も何度か引っかかって駅員に補助してもらいようやく脱出できた。ちなみに浦東への戻り時は改札のセンサー部にカードを反応させるのではなく、改札機手前のカード挿入部にカードを挿入してカードを返却するというのが正しい手続きのようで、どうりでセンサーが反応せず脱出できないと思ったら駅員に指示されて納得した。そんな事一言もどこにも書いていない。不条理極まりないではないか。

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街灯は少なくて暗いしホコリっぽくて汚いし飯所周辺は何の香辛料か知らないが変な臭いで全く食欲をそそらないしで(岩見沢君は『美味しそうな臭い!』とか訳の分からない事を言っていた)早く出国したいと思った。本当は上海と言えば”あの景色”の見られる外灘(ワイタン)まで足を延ばしたかったが飛行機の時間が迫るためこれにて上海を切り上げた。再びマグレブに乗り込み浦東へ戻った。

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外灘(ワイタン)から見られる景色(イメージ画像)

マグレブホームを抜けて空港に入場する際に再び保安検査がある。どうせ飛行機乗る前に検査するんだから別にいいだろうと思う。

上海浦東での保安検査、人だかりで時間がかかりそうであった。この保安検査、空港によってルールが色々違っていて浦東では手荷物に傘がある場合は取り出せとの指示であった。担当官に日本語で『傘。傘。』と言われバックパックの奥底に眠っていた傘を取り出すのに手間取ってしまった。そして金属探知機のゲートを無事に通り抜けたかと思うと私の荷物について何やらガタイの良い公安の男が『何か飲み物が入っているだろう』という意味をジェスチャーで私に伝える(口元でクイックイッみたいな)。

ジェスチャーの意味がよく分からなかったし、保安検査場の注意書きにモバイルバッテリーも取り出せみたいな事が書いてあったから容量5,000mAhのパナソニック製モバイルバッテリーを取り出して『これ?』と言ったが首を横に降られ公安の彼は机下からスーッと酒瓶を取り出し『これこれ』みたいなことを言い出す。つまり『あんた酒持ってんじゃないの?』という事を言いたいらしい。しかしそんなもの持ち込んだ覚えは…

ま さ か

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ソ ル マ ッ ク

正解。

『I think It’s medicine』と言い取り出して提示すると彼も苦笑いであった。今後上海経由で旅行に行かれる方はソルマックには注意をしましょう。取り出しやすい所に収納しておくべきです。私は再び上海で引っかかるのが嫌だったのでアメリカでの道中調子も悪くないのに飲んで処分をしました。そしてソルマックは本当に不味い!良薬口に苦しといったところでしょうか。

そんなこんなで無事に保安検査を抜けニューヨーク行きの20:15分発MU297便を待つため出発ロビーにたどり着いたのは出発の約二時間前であった。

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空からミサイルが降ってくるような物騒なデザインである

適当に時間を潰して過ごし『約15時間も飛行機に閉じ込められるんだから水でも買っておかないとな!』って事でエビアンの750mlを売店で購入してロングディスタンスに備える。

エビアンは40元、中国ブランドの水は10元ぐらいだった

このエビアンよく確認すると40元(¥600円)ぐらいするがまぁそれぐらいどうってことない、ってことで一口だけ飲みそのまま小脇に抱えて飛行機に乗り込もうとすると係員に『ノーウォーター!ノーウォーター!』とか言われて買ったばかりで一口しか飲んでいないクソ高い水を破棄するはめになってしまった。しかしカバンに収納していた友人は何のお咎め無しであるし、機内には同じエビアンのボトルを見かけたので『カバンに入れてたらOKとかマジ意味わかんねーよこのアホ』と改めてこの国の不条理さを思い知らされ、もう再び中国に入国することはあるまいと胸に誓いニューヨークへ向けて出発したのでありました。

続く

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