every new beginning comes from some other beginning's end だなぁ

十勝岳連峰、富良野岳に登ってきたんだけど

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登山開始直後

おお…天気悪いですなぁ…

富良野岳は十勝岳連峰を構成する山の一つで、連峰の南西部に位置する標高1,912メートルの山である。

1,912メートル!!高っ!!

先日の八甲田山大岳(1,584メートル)を350メートルも後方に置き去りにして、今までで一番高いお山への挑戦ということになります。さらに今回は初めての”縦走&稜線歩き(富良野岳→三峰山→上富良野岳→上ホロカメットク山)”が出来るとのことで楽しみにしていたのだけど、山頂付近は見事なまでに雲に包まれているため景色は期待できなそうであります。

自宅を午前3時に出発、途中今回の山行の同行者をピックアップし

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十勝岳温泉登山口には午前6時45分に到着。登山客、けっこうおります。しかも皆ベテランっぽい雰囲気…駐車場の時点では晴れ間が見えていたんだけど

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どよーん

ああ…山は完全に雲で隠れてしまっている。でもそんなの関係ねぇんだぜ…?午前6時57分、登山開始!

今回は職場の仲間二人と一緒の三人パーティーで、一人は旭川からの参戦であります。富良野岳、札幌周辺の山とはまた雰囲気が違います。距離感が分からなくなるほどのデカい山が目の前にそびえ立ち圧倒されます。

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山頂まではゴツゴツした岩場を歩いていく感じ。

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でかい

登山道には要所要所にスプレーで目印がしてある。道に迷わないためのものだ。この目印が無いとどちらに行けばよいのか分からなくなりそうな箇所に何度か遭遇した。

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高度を上げて行くとやがて雲の中に突入。景色なんてこれっぽっちも見えない。

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お花を撮っているようだ

(彼はいつから高山植物マニアになったんだ…?)

などと思いつつ

特にトラブルもなく登山開始から3時間後(途中、安政火口を見に30分寄り道しているので実質2時間半)の10時ちょうど

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着いた\(^o^)/

しかし景色も見えないしさっさと下山。800メートル歩いて十勝岳温泉登山口と上富良野岳縦走の分岐でちょっと早いお昼ご飯にした。

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作ってきたカツサンド。ちゃんと揚げたんだからね。麦茶とよく合うわぁ(今回も麦茶2L持参)。

休憩している間もたくさんの人がやってくる。ほとんどが複数人パーティーだった。

天気悪いけどせっかく来たんだし縦走していこうと、11時に分岐を出発。

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50分歩いて富良野岳と上富良野岳の間にある三峰山に到達。

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さぁ上富良野岳を目指してゆこう。

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周りが開けた稜線に出たそのときである

ドォンン!!

一同「!?」

さらに

ドンッ!!

空気の振動を感じるような轟音。とんでもなく大きい音だ。こんな山でなぜ…

「雷だ」

それしかない。山の中だぞ。

「やばいやばいやばい近い近い近い」

「どどどどどうするんだこれ」

「稜線だぞこここここここkkkk」

とにかく急いで行くぞ!!

えらい勢いで上富良野岳へ向かう(向かったところで解決するのか?という疑問を強く持ちつつ)。

しかしまた

ドォン!

とにかく姿勢を低くする。

稜線なので隠れる場所は無いのだ。周りにはハイマツすら無い。

(これはヤバイな)

(もうダメだ。死ぬな…)

(感電死ってことになるのか…?)

と、これらがチラッと脳裏をかすめたところで

同行者A「ちょっと待て。よく考えたら雷ってこんな音だっけ?」

同行者B「そう言えば音はするが光は見えないな」

たしかに、音のパターンはそれぞれそんなに違いはなく、さらに規則正しい間隔をもって鳴っている気がする。

「(あれ…たしか…)上富良野演習場…?」

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10式戦車。イメージ画像

こいつのせいかぁぁぁぁぁ!ちきしょー!!

10式戦車かどうかはさておき、上富良野演習場はWikipediaによると

「演習場内各射場では特科部隊の榴弾砲・戦車による射撃、普通科連隊の無反動砲、迫撃砲、対戦車ミサイルの射撃を実施」

とある。

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あ、確かに十勝岳温泉横が演習場になっている。

なんだよおいビビらせんじゃねーよwwwそれじゃみんなさっさとさきにいk

ドォン!「うおっ!!」

原因が雷ではないと分かっても不意を突かれるとこの音はビビるぜ…

動画を撮っておいたのでそちらもどぞー

なんだか妙にテンション高めで上富良野岳へ到達。時間は12時25分。三峰山から約30分でやってきたことになる。なんという健脚だ我々は。

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念のため先客の男性三人組に”あの音”について聞いてみると、やはり演習のようだとのこと。「雷かと思いましたよー」と言うと皆、苦笑いであった。たぶんこの男性方も当初雷だと思っていたんだろうな。いや、ホッとした。

天候の回復は期待できず景色も見られないので上ホロカメットクへの縦走は諦め、上富良野岳より十勝岳温泉へ向けて下山を開始することにした。

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( ・3・)

なんとなく人の顔に見える巨石。

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温泉が見えた!もう少しだぞ!(※ここから1時間歩きます)

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ながーい階段を通る。ひざへの負担を考えるとストックあった方が良いかも。雨が強めに降り始める。俺のモンベル・トレントフライヤー(ゴアテックス)は雨を弾くどころか積極的に吸収しているかのようにベッショリだ。買ってから今までノーメンテ(洗濯してない)のツケがやってきたようだ。

上富良野岳山頂から約2時間後の14時30分

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ついた。7時間も歩くとやはり疲れるぜ…

吹上温泉・白銀荘で温泉に入り冷えた身体を温め…って、ここの温泉めっちゃ熱い!内風呂だけじゃなく露天風呂も熱いとかいったいなんなのwww

※源泉100%なんだそうです

今回の山行を振り返ると

・天気は悪かったが楽しいものであった(稜線はまじビビりだったが…)
・ストックの重要性を初めて感じた。使い方によって本当に楽になる(ヒザへの負担等)
・レインウェアをメンテナンスしなければならない(洗濯するなんて知らんかった)
・途中、頭痛に襲われたので次回以降はバファリンを持っていく

たくさんの事に気づけて良い登山でした。上ホロカメットク山を残してきたことだし、スカッと晴れた日にもう一度行きたいと思う。

みなさんお疲れさまでした。

今回のコース

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