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上海を20:15に出発した後は約15時間かけてJFKへと向かうのであるが、15時間もあの狭く硬いイスに座り続けなければならないとは全く想像が付かない。それもそのはずで今までの最長飛行時間は新千歳-台北間の3時間30分であって(おまけにビジネスクラス!)、15時間という数字はその約5倍となるからである。しかし出発してしまえばどうあがいてもどうにもならないし、時間の流れはどうしたって一定なのだから無理矢理パックマンやテトリスで遊んでみたり読めない中国語で字幕された映画を見る必要も無いのである。しかし黙っていても腹は減る。出発から2時間、一回目の機内食が登場した。

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機内食(一回目)

Beef or Porkと聞くのでPorkと答えたがこれが失敗であった。サーブされたPorkは固く締まり味はもちろんイマイチなものでおまけに米は何やら臭みがあり気味が悪い。副菜の和え物はまぁそれなりで悪くなかった。そんな中で、果物のスイカはなかなかイケていたのであるが、『しかしこれは中国産のスイカなんだよなぁ(たぶん)』と思うと紅一点とは言え素直に喜べない複雑な気持ちになるのであった。ちなみに貧乏臭い話で申し訳ないが、機内食で提供されたスプーンを旅行用にと持ち出したところ、これがとても便利だったので”My箸”等を持参していない人は持ち出してバックに忍ばせておくと良いだろう。

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ヘッドレストに埋め込まれたディスプレイ

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消灯

飛行機内のエンターテインメントはAll中国語の機内誌の他に前席ヘッドレストに埋め込まれたディスプレイを用いた映画(ハリウッド映画もある)やテレビドラマ(中国の)もしくはゲーム(パックマンとかテトリスがあった)が用意されている。しかしいかんせん中国の航空会社であるから映画の字幕は全て中国語だしテレビドラマも中国国内のものだしで日本人の我々には全く楽しみようがない。『あーあ、どうすっかなー!』なんて考えているうちに消灯になったので眠りについた。しかし途中何度も寝ては起き寝ては起きを繰り返した。

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機内食(二回目)

上海を出発してから12時間、つまり前回の機内食から10時間経過後、二回目の機内食が登場した。今回はBeef or なんちゃら(忘れた)と聞かれたのでBeefを選んでみた。結構イケる!相変わらず米は臭くてイマイチなのが勿体無いが牛肉の旨味でなんとか完食することが可能。一回目の機内食時にパッキングされて登場した水はパッキングされたリンゴジュースに変わっていた。まぁ普通のリンゴジュースで普通に美味い。

ニューヨークへのフライトは日本上空を通過直後に乱気流の影響で揺れたぐらいでほぼスムーズなものであった。

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ほぼ定刻でジョン・F・ケネディ国際空港に到着した。

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入国審査場内は写真厳禁のようだ

さて、到着したからとホッと一息付ける訳ではなくむしろここからが本当の旅の始まりであるので逆に気を引き締めて、第一の難所『入国審査』を迎える訳である。事前調査において『最近の入国審査では審査官と会話などしない』ような情報を得ていたのだが、実は我々飛行機内で入国カードへ記入しておく事をすっかり忘れていたためかなり面倒なことになってしまったのである。『なぜカードを持っていないのか?』を皮切りにアメリカ英語で質問の嵐で、結局その場で入国カードへ記入する事が出来て何とか難を逃れたがアメリカへ到着しいきなりの洗礼にもはや戦意喪失である。

そんな私の心情を写した写真がこちらである。

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全く笑う気力を欠いた状態の写真。顔が笑っていない。

すでに深夜の時間帯であるから空港からマンハッタンへは地下鉄の利用は避けてタクシー(イエローキャブ)を使用する事とした。空港出口を出て左手に進めばタクシー乗り場がある。そこまで200メートルも無いがその間法外な運賃を請求するいわゆる『白タク』の運転手に色々と声をかけられる。が、必要以上にしつこくは無いのでさっさと通り抜けるのが良い。イエローキャブ乗り場で人数及びマンハッタンへ行くのかと聞かれるのでその回答に沿った適当なタクシーを案内してくれる。ちなみにこのタクシー乗り場でチップは必要ないようであった。

タクシーに乗り込み、日本より持参したブッキングコムのホテル予約確認書(ホテルの住所が書いてある)を提示したところどうやら老眼で見えないようであったが住所を読み上げてあげると通じたので良かった。

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カード精算機。JFKからマンハッタン(タイムズスクエア付近)までチップ込みで日本円で7,896円であった

『デカいクルマが多いなー』とか『見た事無いクルマがたくさんいるなー』とか感心しながらのマンハッタンへのドライブであった(約40分)。料金の支払いはカードで行った。車内にカードの読み取り機があるので自らそこにカードをスライドし、料金の確認とチップの選択(15%, 20%, 25%と選べる)をして支払い完了である。とても簡単!

本日の宿『マンハッタン・ブロードウェー・ホテル』に到着した。おそらく古いマンションを改修して出来たのだろうと思われるこのホテル、色々な箇所から年季を感じさせる(つまり汚い)。パスポートとクレジットカードをフロントで提示してカードキーをもらって部屋に入りベッドの上に横になってようやく本日の目標達成である。とても疲れた…

その後、若干小腹が減っていたし近所にタイムズスクエアがあるので、雨の中出かける事にした。セブンイレブンがホテル近くにあることが分かったが、コンビニエンスストアは日本のように街の至る所に存在する訳ではないようだ。

『アメリカ人は雨でも傘をささないみたいだぞ』と友人が発言したので持参した傘は使わずレインウェアのみで外出したところウェアの色が変色するくらい雨に当たった。傘をさす人とそうじゃない人は半々と言ったところであった。傘をささない事に何か美徳があるのか分からなかった。

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夜なのに明るい!

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夜なのに人がいっぱい!

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美味しかったソーセージエッグマフィン

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しかし一つ$3.19ドル(約¥350円)は高く感じる…

夜なのに人がたくさんいたので、NYはアメリカの中でもダントツに治安が良いと言われているようだがその通りだと思った。タイムズスクエア周辺をひと歩きし、セブンイレブンへ向かい夜食と明日の朝の朝食を買い込んだ。支払いはクレジットカードで支払ったが日本と違って店員に渡してスキャンしてもらうのではなく、レジの客側にカードの読み取り機が設置されているのでこれを自分で操作するものである。カードにICチップが埋め込まれている場合は機械の手前に挿入しPINを入力、そうでない場合は磁気テープを読み取り機横にてスライドさせ読み取らせるというもので、慣れないからちょっと手間取ったが何とか買い物を済ませられた。

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Sapporoビール

まさかニューヨークでサッポロビールが飲めるとは思わなかったが、サイズはさすがアメリカンと言ったところか(650ml)。酒を飲み終わるとすでに深夜の1時を回っており、風呂も入らず歯も磨かず着替えもせずにそのまま眠ることにした。

アメリカ 二日目

軽い頭痛を感じ目を覚ますと朝の4時であった。つまり3時間しか寝ていないのでこりゃまずいと思い再び眠りにつこうとするが寝られない。結局そのまま二時間、つまり6時ぐらいまで黙ってベッドで過ごす。

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朝食を済ませ、頭痛を抑えようと持ってきた(はずの)ロキソニンを飲もうとするが…見当たらない。探せど探せど尿管結石用の激烈ペインキラー(つまりよく効く)ばかりである。という訳で友人からロキソニンを頂戴して飲んだ。なんとなく効果があったような気がする程度の効果である。ロキソニンより時差ぼけのが勝っているようだ。

さてアメリカ二日目、本日の行程はメトロポリタン美術館を見学後ニューヨーク州の隣、ニュージャージー州ニューアーク国際空港からレンタカーを借りワシントンまで移動というものである。メトロポリタン美術館の開館が10時からなので、それに合うようホテルをチェックインした。メトロポリタン美術館はセントラルパークのおよそ真ん中に位置しており、そこまで歩いて向かおうという話になった。

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写真を撮ってあげた(失敗)

ニューヨークはとても寒くおまけに時差ぼけの影響で頭がぼーっとしイマイチ調子が出ない。タイムズスクエアで金髪のおば樣方の集団の写真を撮ってあげたけど最悪の構図で撮ってしまって(しかも二枚も)、きっと後から『アイツ写真下手くそやなーwww』とか言われているに違いないとか考えてしまってさらに元気が無くなってしまった。

“個”を重んじるアメリカ人の特性なのかやたらとクラクションを使う車が多い。”和”を重んじる日本ではクラクションなんてトラブルの元でしか無いので装備から取っ払うか全てアイスクリーム・バンの音楽に換装してしまえば良いのにと思う。

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『極度乾燥(しなさい)Super Dry』。日本のビール『アサヒ・スーパードライ』に感銘を受けたイギリス人がオーナーのファッションブランド(らしい)

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トランプタワーは普通のビルだったし、いくらニューヨークと言えどこう同じような建物ばかりではさすがに飽きてくる。そんな事を考えているうちにメトロポリタン美術館に到着する。

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ほぼ開館時間と同時に到着したがすでに入り口前には入場を待つ列が出来ていた。適当な列に並んで進んでいくと手荷物検査を行っているようである。こちらバックパックも背負ってるから面倒な事にならなければいいが…と思ったがやはり面倒くさかった。空港のようにX-Rayで荷物を検査するのではなくかばんの中を開いて見せるようなものだったので

『この出っ張りはなんだ?』(私の衣類でありますサー!)

『この固いのはなんだ?』(モバイルスピーカーでありますサー!)

とかいちいち説明しなければならなかった。という訳であるからメトロポリタンに行く人は軽装必須であるとアドバイスしよう。

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手荷物検査を終えカウンターにてチケットを購入するが、メトロポリタンの入館料は善意で良いので『三人で$1ドル』なんてのもOKなのであるが、小心者の私は何となく気が引けたのと、お洒落な黒人カップルが$20ドルで入ってたのを見たのでそれにならい$20ドル(三人分)でチケットを購入した。チケットはシールになっていて見えやすいところに貼っておけとのことであった。

どうも私は美術館を楽しむための繊細な感覚を持ち合わせていないようでイマイチ楽しみ方が分からない(スミソニアン航空・宇宙博物館はえらく楽しかった)。時差ぼけの影響が腹にも達し、最高に調子が悪かった。絵など見ている場合ではないので館内のトイレへ駆け込み大便器へ腰掛けるとその便座の座面の位置の高さに驚く。便座に腰掛けると両足が完全に地面に付かないのである。アメリカの雄大さ(?)を感じた一瞬であった。

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(トイレはどこだろう…)

美術館を後にし、当初の予定では昼飯に美術館近くのシェイクシャックでハンバーガーでも食べようとしていたのだが皆全く腹が減っていないということで、予定を前倒しし早々にレンタカーのピックアップへとニューアーク国際空港へ向かうこととした。美術館近くの地下鉄駅から一先ずペン・ステーションへ向かった。

そしてペン・ステーションからNJトランジットに乗り換えた。乗り換えると言っても相互乗り入れしている訳ではないので、一度地下鉄から降りてNJトランジットのチケットを購入しなければならない。

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写真のように扉が開くまで黙って待っていたのになぜか前方のドアしか開かなくて困惑。謎。

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ニューヨークのペン・ステーションからニューアークのペン・ステーション(同じ駅名)の次の駅であるニューアーク国際空港駅まで行き(約30分)、そこから空港内のモノレール『AirTrain』に乗り換えHertzレンタカー受付があるP3駅まで行くのであった。

約6,000kmに及んだ今回の旅はここから始まったのである!

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続く

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